日蓮宗新聞

2009年6月20日号

鎌倉宗門法要

三日にわたり「一命一会~いのちこそ財」

日蓮聖人が『立正安国論』を奏進した地・鎌倉では6月6日から8日まで、記念法要を中心に「一命一会~いのちこそ財~」をテーマとしたさまざまな行事が行われた。僧侶・檀信徒の思いが一つとなり、750年前の鎌倉の惨状と重なる現代社会に「いのち」の大切さを訴える3日間となった。
3日にわたり夕刻に行われた「いのちの灯」では、一般ボランティアによって本山妙本寺と本山本覺寺(永倉嘉文貫首)の境内に約5000本の竹灯篭が並べられ、緑に包まれた静寂な境内は一層幻想的な空気に包まれた。
6日、妙本寺祖師堂特別御開帳には500人が参拝。7日午後6時からは「いのちの躍動」として万灯練供養が行われ、講中の500人が、本覺寺から妙本寺までを練り歩いた。笛や鉦の音色の中、威勢の良いかけ声とともに纏が振り上げられ、記念すべき法要を翌日に迎える思いは最高潮に。
いよいよ「『立正安国論』奏進750年記念鎌倉宗門法要」当日の8日、法要を前に、全国日蓮宗青年会(光岡潮慶会長)が鎌倉市内で「いのちの行脚」を実施した。午前11時、全国から参加した青年僧87人は3コースに分かれて本覺寺を出発し、3時間をかけてゆかりの寺院を参拝。材木座海岸では砂浜から日蓮聖人流罪の地・伊豆に向かってお経が唱えられた。途中、鶴岡八幡宮に通じる若宮大路で3コースが合流。多くの観光客が注目する中、唱題行脚で鶴岡八幡宮へと進み舞殿で参拝、読経した。
鎌倉法要は午後3時から本山妙本寺で、小松浄慎宗務総長を導師に営まれ、本堂と境内に設置された参列席は、全国の「立正安国・お題目結縁運動」管区支部長、宗会議員、宗務役員、僧侶、檀信徒400人で埋め尽くされた。
法要中、比企能本役と宿屋入道役の檀徒がご宝前で向き合い、「内見奏白」「奏進披読」が行われた。妙本寺開基・比企能本役が、日蓮聖人が書き上げた『立正安国論』を内見しその内容を「護国ノ大本、全ク此ノ一巻ニ在リ」と讃える言葉を述べると、『立正安国論』を北条時頼に取り次いだ宿屋入道役が『立正安国論』の一説を読み上げた。
その後、小松宗務総長が表白文を奉読し、参列者が声をそろえ『安国論御勘由来』を読み上げた。
早水貫首は「私たちは日蓮聖人の末弟として何をしなければならないかもう一度考えなければならない。根本は私たち僧侶であり、お檀家、ご信徒の方々。一人ひとりが法華経の教えを身に体しお題目を中心に生きること。それぞれの分野で果たすことが大切」と挨拶。最後に、張田珠潮宗務院総務局長の名代として齊藤憲一伝道部長が謝辞に立った。
法要後、記念コンサート「いのちの奏」が3日間を締めくくった。野沢香苗さんの二胡演奏と、小児ガンを克服したシンガーソングライター・より子さん、盲目のテノール歌手・新垣勉さんの歌声が境内に広がり、境内を埋め尽くした参拝者はハンディキャップを乗り越え人々を魅了する歌声に、引き込まれるように聞き入っていた。
8日はのべ3000人の参拝者でにぎわった。

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新年のご挨拶。

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