日蓮宗新聞

2009年6月10日号

立正たちばなホーム 「ユニット型特養」の竣工式

介護中心から生活中心へ

立正大学を母体とする社会福祉法人立正橘福祉会(北尾義昭理事長=千葉県安興寺住職)が運営する特別養護老人ホーム「立正たちばなホーム」が「ユニット型特養」を増床し、5月25日、竣工式が行われた。
立正大学熊谷校舎(埼玉県熊谷市)に隣接する同ホームは、平成12年1月の開設以来、立正大学の建学の精神を理念に同学社会福祉学部と協力しながら、地域福祉の拠点として、更には介護従事者育成の場としての役割を担っている。

手厚い介護のユニット型
このたびの増床工事では延べ床面積890坪、2階建ての施設に、1階は個室10部屋=10床を一つのユニットとした5ユニットが完成、計50床の増床となり、既存の50床とショートステイ10床と、合わせて110床の大型施設となった。
ユニット型の特長はプライバシーの保護に加え、食事時間など入所者各々の生活リズムに添った介護を受けることができる点にある。同ホームも5つのユニットそれぞれに共有のリビングやキッチン、風呂場が設けられており、職員も固定。一つのユニット10人に対し、専門の介護士5人のほか、共通介護スタッフや看護師などが配置される。職員の配置基準は入所者3人に対し一人の介護士が義務づけられているが、これに比してもその充実した処遇が見て取れる。
北尾理事長は増床工事に際し、「立正らしい、他に誇ることができる施設として入所者をお迎えしたい。それにはまず職員を大事にすることから」と職員の福利・研修施設も完備。入所者の居場所づくりと同時に、職員の居場所づくりにも重点を置いた。
◇   ◇
25日の竣工式には及川周介立正大学学園理事長、清水海隆立正大学副学長、富岡清熊谷市長など約250人が出席。記念式典に先立ち、千葉県大本山中山法華経寺執事・滝本善孝師を導師に入所者の息災延命を祈願する法要が営まれた。
記念式典では来賓祝辞に続いて北尾理事長が挨拶に立ち「念願だった増床を実現できたのは感無量」と関係者に深謝し、「我がホームは“人々を敬い、合掌しあいましょう”をモットーにしており、常々職員にも指導しております。まさしく日蓮宗が掲げる“いのちに合掌”の実践で、お互いの命に心からの敬意を表しながら介護をさせて頂き、ここに来てよかったと安心してお過ごし頂けるような施設にしたい」と決意を新たにした。
◇   ◇
入所待機者120人を数える同ホーム。職員の手厚い介護はもとより、立正大生のボランティアによる喫茶室の運営や家族会との緊密な連携など、10年をかけて入所者個々人が尊重される場が築かれてきた。このたびの増床により、介護中心から生活中心へと一層充実したケアが期待される。

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