日蓮宗新聞

2009年4月1日号

身延山五重塔 付帯事業四工事 竣工式

エレベーター完成で祖山参詣が思いのままに

身延山久遠寺では五重塔再建にあわせ、「参詣される方々が思いのままに参拝できるように」と境内環境の整備も進めており、これまで駐車場から境内までは長く急な坂道を徒歩で上らなければならなかったところに斜行エレベーターと駅舎を設置した。エレベーターは30人乗りが2両で、一般のエレベーター同様、無人で簡単な使い勝手。駐車場から境内までわずか1分20秒で、車両の窓からは身延山山頂を望むこともできる。一方、駐車場駅舎の新設工事に伴いせいしん駐車場を拡張して大型バスが5台駐車できるスペースを新たに設けた。
また砂利敷きの境内には、御影石の参道(総全長186m)が設えられた。この参道はエレベーター駅舎から五重塔、本堂、祖師堂、御真骨堂、仏殿へと続き、高齢者や車椅子の人も快適に参詣できる環境が整った。
さらに、奥の院思親閣行きのロープウェイ乗り場へは、本堂裏から急坂を下ってまた上る必要があったが、平坦な遊歩道を設置することで利便性を向上。樹齢数百年の木々の間を通り抜けるこの遊歩道は「南天の道」と名づけられ、心地よい散策ができる場となっている。
以上の環境整備は「身延山五重塔付帯事業四工事」とされ、昨年4月に着工。先月上旬に完了し3月14日、竣工式が営まれた。
式は井上瑞雄身延山久遠寺総務を導師、杉浦則雄身延山久遠寺法務部長を修法導師に、エレベーターの上之駅舎で営まれ、施工業者や工事関係者など約30人が参列した。法要後の挨拶で井上総務は、境内のバリアフリー参道は大阪府の篤信者夫妻の寄進により実現したことを紹介して、「身延山がさらにすばらしいお山になりました」と喜び、内野日総法主猊下が就任当初から掲げてきた“愛される身延山”を念頭に寺観整備が進められた旨を説明した。
◇   ◇
日蓮聖人がご遺文に、「吹く風も、ゆるぐ木草も、流るる水の音までも、この山には妙法の5字を唱へずということなし」としたためられた棲神の地・身延山。その聖地としての自然を感じられるよう、環境に配慮した環境整備も完了した今、いよいよ5月の落慶法要を待つのみとなった。

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