日蓮宗新聞

2009年2月1日号

小川泰堂居士顕彰墓域整備完成記念法要営む

東京・大田区の大本山池上本門寺で昨年12月25日、酒井日慈日蓮宗管長猊下を導師に小川泰堂居士顕彰墓域整備完成記念法要が営まれた。これには、小川泰堂居士の曾孫にあたる小川乃倫子氏や小川一族の墓地移転の橋渡し役を務めた宗教評論家の丸山照雄師、池上本門寺前執事長の早水日秀師ら関係僧侶など約30人が参列した。
酒井導師は奉告文で、泰堂居士の篤い法華経信仰と日蓮宗への貢献を称え、その末裔の小川乃倫子氏から寄せられた泰堂居士の遺品献納から墓地移転までの経緯を述べた。法要後は丸山師が挨拶を、小川氏は謝辞を述べた。

◆小川泰堂居士と墓地移転までの経緯
相模の国の医者の家に生まれた小川泰堂居士(1814~78)は名医として将来を嘱望され江戸で開業。回診の帰途に立ち寄った古本屋で日蓮聖人のご遺文を読み感銘を受けた。これをきっかけに日蓮聖人のご遺文を通読した泰堂居士は日蓮聖人の衆生哀愍の慈悲に感動、仏法秘妙の極説が示されていることを悟った。日蓮宗の信徒となった泰堂居士はひたすらにご遺文を読み、『高祖遺文録』30巻の校訂と刊行、『日蓮大士真実伝』五巻の著述に生涯を捧げた。
近年になって泰堂居士の末裔・小川乃倫子氏は、個人管理していた泰堂居士の書物や遺稿を託す機関について丸山照雄師に相談。丸山師の橋渡しで池上本門寺の霊宝殿が候補に上がったところ、小川氏からそれならば泰堂居士の遺品すべてを池上本門寺霊宝殿に献納したいと申し入れた。これを受けて池上本門寺側から小川氏に、末永く日蓮宗信者の目にとまる大堂脇に泰堂居士の墓所を移してその功績を顕彰したいとの提案があり、この日を迎えた。
時を隔て、希代の篤信者・泰堂居士は岳父で詩画人でもある大窪詩佛とともに池上本門寺大堂右手に眠ることとなった。

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