日蓮宗新聞

2008年7月1日号

震度6強 岩手・宮城内陸地震

6月14日に発生した平成20年岩手・宮城内陸地震は、岩手県奥州市と宮城県栗原市で震度6強、宮城県大崎市で震度6弱を記録し、6月25日現在、12人が死亡、10人が行方不明のままとなっている。震度6強を観測した奥州市、栗原市、震度6弱を観測した大崎市には計11ヵ寺の日蓮宗寺院と3ヵ所の教会・結社があり、各管区の宗務所で被害状況の把握にあたっている。日蓮宗宗務院内の災害対策本部は6月23日、岩手・宮城・秋田・山形の日蓮宗災害対策支部に一時見舞金として各10万円を送金した。

震度6強を観測した岩手県奥州市(4ヵ寺)、宮城県栗原市(5ヵ寺)、震度6弱の大崎市(5ヵ寺)にある寺院では、一時ライフラインが不通となったり、門柱や墓石、灯籠の倒壊、天蓋や位牌の落下などの被害に見舞われた。
宮城県大崎市の宝照寺(酒匂本誠住職)では、本堂の天蓋から瓔珞の一部がはずれ落下、本堂や納骨堂はさまざまな仏具や位牌で散乱した。境内は町内の避難場所の一つとなり、午前9時頃から住民のための炊き出しも行われた。檀徒宅や一人暮らしのお年寄り宅を回り車で避難所への移動を助け、14日は深夜の帰宅となった酒匂住職は「ドーンという突然の大きな揺れで、本堂が八の字に揺れていました。震度のわりには大きな被害がなかったのことが不幸中の幸いです」と語っていた。
同市妙勝寺(佐藤徳明住職)では本堂の壁が一部剥落し石灯籠が倒壊、本還寺(加藤錬仲住職)では灯籠約30基が倒壊した。
宮城県栗原市の一乗寺(白鳥瑞崇住職)と高松寺(白鳥惠庸住職)では門柱が倒壊、光明寺(久保田弘毅住職)では瓔珞が破損、灯籠、墓石の倒壊もあった。震源地に最も近い栗駒上行寺(白鳥惠庸代務住職)でも位牌や仏具が倒れたが、平成15年の宮城県北部地震の際に棚の固定など地震対策を施しており、大きな被害はなかった。
岩手県奥州市にある岩手県宗務所の梅澤宣雄所長(妙法寺住職)も墓石の倒壊や瓔珞の破損などを確認、現在檀信徒の被害状況の確認にあたっている。
山梨県甲府市立本寺の石原顕正住職が理事長を務めるNPO法人災害危機管理システムEarthは地震発生当日の14日に被災地入りし16日まで、岩手県宗務所、宮城県栗原市内の寺院や栗原市災害対策本部などをまわり現地調査を行った。
6月25日現在、日蓮宗災害対策本部で、本堂の全半壊など建物に対する大きな被害、また僧侶・寺族・檀信徒の人的被害の報告は受けていないが、引き続き各管区の被害状況の把握にあたっている。

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