日蓮宗新聞
2007年4月1日号
第95定期宗会 三案を可決 宗務院に運動本部
宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」の実動を迎える第95定期宗会が3月6日から9日まで東京大田区池上の日蓮宗宗務院で開かれ、宗門運動に関する三案が可決された。
はじめに、平井照山議長と田中文教副議長から辞任の届け出が出されたことに伴う議長・副議長選出の選挙が行われた。この選出に長い時間が費やされ、新たな議長に田中文教師(札幌市光明寺住職)、副議長に堀智仙師(岐阜市妙照寺住職)が選出された。
議会では、まずはじめに小松浄慎宗務総長が施政方針演説を行い(要旨別記)、各所管による現況報告の後、明和会の遠藤文祥会長、同心会の川名義顕会長がそれぞれ代表質問を行った。
審議では、小松浄慎宗務総長から提案された宗門運動に関する三案「宗憲中改正案」「宗務院規定中改正案」「立正安国・お題目結縁運動規定制定案」が可決された。
すなわち、これまで先師が努力を重ね推進してきた「世界立正平和運動」から「お題目総弘通運動」に到るすべての宗門運動を継承発展させることを目的に、宗門運動の位置づけをより明確にするため、宗憲第九条として新たに「宗門運動」を明文化。
また、宗門運動は50年に一度必ず訪れる「御降誕」「立教開宗」「御遠忌」の三大聖日を中心に系統立って推進して行かなければならないとして、恒久的な組織として宗門運動本部が宗務院規程中に定められた。
これによって宗務院内に宗務総長を本部長とする宗門運動本部が設けられ、今後は伝道局伝道部が事務窓口となり、宗門運動本部が内局・伝道企画会議などと連携して運動を展開していく。
熱のこもった審議は最終日の夜十時まで続き、宗門運動は力強い実動の時を迎えた。
