2007年4月20日号
身延山大学の入学奉告式
枝垂れ桜が春爛漫を告げる4月2日、身延山大学の平成19年度の入学奉告式が5階講堂で身延山大学学園理事長、身延山総務井上瑞雄師導師のもとに行われた。今年度は編入生を含め、52人が入学。四年制に改組された時は定員オーバーの年もあったが、近年はほとんど定員に満たない状態だった。しかし、最近の大学の諸々の改革が少しずつ理解されるようになり、今回は30%も定員オーバーになった。
宮川了篤学長は式辞の中で、宮沢賢治の生涯に触れて菩薩道の姿が福祉の原点であると説き、行学の二道を実践できる有意義な学生生活を送るよう訓示。
また井上学園理事長は、自負心を持って精進努力して4年後立派な僧侶、社会福祉従事者を目指すよう話し、学生諸君の入学を祝った。
式終了間近、身延山法主内野日総猊下が法務ご多忙中にもかかわらずお見えになり、学生諸君ならびに保護者の皆さまに久しくお祝いの言葉を述べられ、記念写真もご一緒に入られた。内野法主猊下がお見えになった時、保護者席からは一斉にカメラのフラッシュがたかれた。
そのあと、同窓会長、保護者会長の祝辞、小松浄慎日蓮宗宗務総長の祝電が披露された。入学式には師匠や保護者だけでなく、信者の方や兄弟等大勢参列し、入学を祝っていた。
中には「うちの子は仏教のことが全然分かっていないけど大丈夫だろうか」、「お経がまだ読めないのだけれども……」といった不安を抱える保護者もいたが、教師の説明で、授業の中で学習するとともに自分自身の努力と工夫で読めるようになると教えられ、安堵した様子だった。
