日蓮宗新聞
2006年10月1日号
読経の基礎を修得
僧侶を目指す沙弥を対象とした読経の講習会である日蓮宗読経講習会(宗務院教務部主催)が8月22日から25日まで東京大田区の大本山池上本門寺(酒井日慈貫首)を会場に開催され、11人の受講生が読経の基礎を熱心に学んだ。
この講習会は、沙弥への読経指導が各寺院単位では難しくなりつつあるという現状の中で、宗務院主催の充実した講師陣による講習会として毎年行われている。
主任講師は振屋裕匡師(神奈川県厚木市長福寺)が務め、合わせて6人の僧侶が古来から伝わる一々文々による方法で指導にあたった。
今年は、女性3人を含む高校生から50歳代までの11人が参加。参加者は本門寺の朝勤に参列し、日中の読経講習、夜の復習と一日中、お経の練習に明け暮れた。
信行道場入場考査を間近に控えた者も多く、参加者の一人は「3泊4日の講習を通して読経の学び方がわかりました。帰ってからも一人で練習できます」と語っていた。