2006年7月10日号
久遠寺新法主に内野日總師
日蓮宗総本山身延山久遠寺の藤井日光法主猊下(97)が法主引退を表明、6月27日に身延山久遠寺で開かれた参与会、祖山常置会。総代会の協議を経て後任者の後任者の選任を行い、由緒寺院瑞輪寺(東京都台東区谷中)の内野日總貫首(80)が第92世法主に選任された。
藤井日光法主猊下は平成11年に岩間日勇法主の引退を受けて第91世法主に就任。また、同年第49代、同15年第50代日蓮宗管長に就任され、その間、内外に渡るご巡錫や立教開宗750年慶讃大法要の大導師をお勤めになるなど宗風宣揚にご尽力されたが、近年は健康を崩されて療養中だった。
法主は終身給仕とされているが、在山給仕が果たせないことを鑑みた藤井法主の強い決意の引退表明を受けて、5月23日に開催した身延山参与会にてこれを受理し、今般6月27日開催の参与会、祖山常置会、総代会で、正式に引退の承認がなされ、新法主に内野貫首が選任された。
なお内野日總新法主の仮入山式は、7月31日午後1時より身延山久遠寺にて行われる予定。
藤井日光師
明治42年生まれ。身延山久遠寺第91世法主。第49・50代日蓮宗管長・石川県本山妙成寺貫首・身延山久遠寺総務・伝道部長など歴任。
内野日總師
大正15年生まれ。東京都瑞輪寺貫首。身延山清水房住職・身延山久遠寺副総務・身延山一老職・七面山別当職・祖山常置会常任議員など歴任。
