2006年5月1日号
第23回 綜合財団賞に田賀、塚本師
日蓮宗綜合財団(伊藤通明理事長)は4月20日、東京大田区の日蓮宗宗務院で第23回日蓮宗綜合財団賞ならびに第15回日蓮宗綜合財団奨励賞の授賞式を行い、学術研究・布教伝道の二部門で功労のあった三師・一団体が受賞した。
今回の綜合財団賞は、学術研究部門で田賀龍彦師(神奈川県横須賀市龍本寺住職)と塚本啓祥師(熊本県熊本市東光院内)が受賞。
田賀龍彦師(75歳)は立正大学名誉教授で元立正大学法華経文化研究所長。インド仏教・法華経研究などについて多くの論文・著書を著した。
塚本啓祥師(76歳)は東北大学名誉教授で、インド原始仏教・古代文学等の研究で功績を残した。
また綜合財団奨励賞は布教伝道部門で日蓮宗大分県青年会、学術研究部門で則武海源師(静岡県富士市妙蓮寺内)がそれぞれ受賞。
日蓮宗大分県青年会は、今年結成50年を迎え、檀信徒研修会・少年少女のびのび道場・唱題行脚などの活動を長年行ってきた。
則武海源師(42歳)は、立正大学助教授で立正大学国際交流センター長。チベットでの現地調査を繰り返し行い、近著『西チベット仏教史・仏教文化研究』が高く評価された。
授賞式当日は全国宗務所長会議3日目にあたり、小松浄慎宗務総長が祝辞を述べ、伊藤財団理事長から受賞者に賞状と盾・副賞が贈られると、出席した多くの宗務所長から賞賛の拍手が上がった。