2006年1月10日号
「小松内局」始動
岩間湛正日蓮宗宗務総長が昨年12月14日、体調不良を理由に任期中の辞任を表明したことを受け、12月20日、第93が東京大田区池上の日蓮宗宗務院で開かれ、宗務総長選出選挙の結果、後任に小松浄慎師(58)=山梨県身延町武井坊住職=が選出された。同月22日には、新総長就任に伴う内局役員の認証式が宗務院で行われ、小松宗務総長が内局を構成する11師に辞令を伝達、「小松内局」が正式にスタートした。
立正安国・お題目結縁運動に向け
宗門のために尽力
12月20日の臨時宗会を加療のため欠席した岩間宗務総長は、代理の栗原正震伝道局長を通して「未解決の諸問題を抱えたまま終了致しますことは実に申し訳ないことです。よりよい内局を構成し諸問題解決に当たって頂きますようお願い申し上げます」と退任挨拶を行った。
これを受け、総長を選出する選挙が行われ、宗会議員45人中44人による投票の結果、小松浄慎議員が23票を得て新総長に決定。小松新総長は「政治手腕に長けた岩間総長の後を継ぐことは非常に重い職であることを肝に銘じております」と述べ、3月の宗会で所信を表明するとした。
岩間前総長は平成15年1月に選出され第一次内局を組織、翌年4月に第二次内局を発足させ、①布教伝道②教育③財政④宗門組織を四本柱に宗務行政を執行。昨年3月の第91定期宗会では、管区・教区の企画会議、さらには中央伝道企画会議で討議検討を重ねた“宗門の総意”による運動「立正安国・お題目結縁運動」を提唱した。
同月22日、宗務役員認証式が宗務院で行われ、小松宗務総長が新内局役員に辞令を手渡したあと「何においても本年4月1日から発足致しました立正安国・お題目結縁運動に向け内局一同誠心誠意宗門のために尽力をする覚悟を致しております」と挨拶した。新内局の任期は昨年12月20日から4年間。
なお、12月15日の第92特別宗会で、宗会議長に平井照山師(佐賀市泰教寺住職)、副議長に田中文教師(札幌市光明寺住職)が選出された。