日蓮宗新聞

2005年7月10日号

タイ南部津波被災地で全日仏、犠牲者追悼と復興記念法要

藤井日光日蓮宗管長(総本山身延山久遠寺法主猊下)が会長を務める全日本仏教会(以下、全日仏)は5月7日から10日まで、昨年12月に発生したアンダマン海津波で大きな打撃を受けたタイ南部の観光地プーケットとパンガー県カオラックを訪れ、犠牲者の追悼と復興を祈念する法要を行った。
インド洋大地震に伴ってタイ国に発生したアンダマン海津波。犠牲者は約5000人、安否が確認できない行方不明者は7000人に及び、その中には多くの日本人も含まれている。
今回の法要は、全日仏がタイ政府から「日本の仏教代表の方々に参加していただき、私どもと一緒に、想像を絶する災害で被害に遭われた方への祈りと、すべての人々のために鎮魂・希望・調和の法要をこの地で行いたい」と要請を受け、会長の宗派である日蓮宗に依頼したもの。日蓮宗は藤井会長名代の井上瑞雄身延山久遠寺総務を団長に、全日仏社会部部長の奈良慈徹師(台東区妙義教会担任)をはじめとする総勢23人でタイへ向かうことを決定した。
7日、成田空港で結団式を行い、全日仏の櫻井英幸総務部長(曹洞宗)から委嘱辞令伝達を受けた一団は、「全身全霊でこの任務を遂行いたします」とタイへ出発。
 一つ目の法要は8日、横なぐりの雨が降りしきるパンガー県カオラックで行われた。
パンガー県副知事をはじめ現地日本人会や地元住民約三十人が参列する中、井上団長を導師、齋藤邦昭久遠寺庶務部長、山田是明輪番本部長を副導師に読経し、井上団長が「たとえ一人でもその命が失われることは嘆かわしいことでありますのに、その数が数千にも及ぶとなることは想像にもできない惨事であり、深い悲しみを覚えずにはいられません(訳)」と追悼文を読み上げ、この法要を礎に、世界平和、人類の幸福に向かって祈り実践することを誓願した。
翌九日は、プーケットのパトンビーチで法要を行い、プーケット県副知事や現地日本人会に所属する地元住民らがともに手を合わせた。
法要終了後には、団員が玄題旗とうちわ太鼓を手に約30分にわたり唱題行脚を行い、大きな被害の爪跡が残る一帯に犠牲者を慰霊するお題目が響き渡った。
両法要では、全日仏と総本山身延山久遠寺それぞれから、義援金としてタイ政府、世界仏教徒会議(WFB)に各100万円、総額400万円が贈られた。

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