日蓮宗新聞

2005年7月1日号

宗立谷中学寮35周年を祝う

立正大学で学び、僧侶の道を目指す宗門師弟が四年間の僧風生活を送る日蓮宗宗立学寮。宗立谷中学寮(東京都台東区・菅野龍清寮監)と宗立熊谷学寮(埼玉県熊谷市・小川泰功寮監)は、今年それぞれ35周年と25周年を迎え、6月15日に記念祝賀会が東京都内のホテルで開かれた。

当日は卒寮生・現役生など約200人が参集。祝賀会に先立ち、午後1時半から谷中学寮のある浄延院(菅野啓淳代務住職)で、初代谷中学寮寮監だった教中院日秀上人の第33回忌と、長年にわたって谷中学寮に奉職した深敬院日正居士の第23回忌、併せて宗立学寮卒寮物故者追悼の法要が中里観正教務部長を導師に厳修された。
午後4時から浅草ビューホテルで記念祝賀会。始めに栗原正震伝道局長が、「宗立谷中学寮は昭和46年に日蓮聖人ご聖誕750年慶讃事業の一環として建設され、卒寮生は宗門の要路で布教伝道に活躍しています。これから学寮の存在は、ますます意義深く重要になりますのでさらなる発展を期待します」と祝辞を述べた。
立正大学からは、渡邉一之理事長が「宗立熊谷学寮は昭和56年に日蓮聖人七百遠忌事業の一環として作られました。その背景には、仏教学部の若者に僧風教育を身につけてほしいという宗門の願いがあります。大学の様相は変化しておりますが、これからも宗門と手を携えて、学寮の体制を強化していきます」と挨拶した。
続いて熊谷学寮初代寮監の小野文珖師(群馬県天龍寺住職)、17年間にわたり熊谷学寮寮監を務めた浜島典彦師(東京都修性院住職)などが次々と壇上に上がり祝福を受けた。
祝宴も佳境に入った頃、参加者全員が肩を組んで立正大学学園歌と宗立学寮寮歌を斉唱。迫力の歌声が響き渡り、皆それぞれに喜びを分かち合った。
最後に、30年以上にわたり谷中学寮寮監を務めた菅野啓淳本山海長寺貫首が挨拶。菅野貫首は、「宗立学寮が現在の姿になるまでは、一つ一つが積み重ねでした。教育は人です。この伝統をこれからも守り通してほしいと思います。今日は新たな第一歩であり、宗門あるかぎり学寮があると信じています」と万感の思いを語った。
現在、宗門では立正大学仏教学部のキャンパス移転に伴う宗立学寮の再編が検討され、3月の第91定期宗会でも岩間湛正宗務総長から「日蓮宗宗立学寮建設検討特別委員会」設置の提議がなされた。宗門の法器育成機関としての学寮の役割が、今後ますます期待される。

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新年のご挨拶。

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