日蓮宗新聞
2004年7月20日号
本圀寺久村日鑒貫首 大僧正に
京都山科区の大本山本圀寺の久村日鑒貫首に大僧正が叙任され、7月6日、東京池上の日蓮宗宗務院で大僧正叙任式が営まれた。岩間宗務総長を導師に、内局はじめ、褒賞審議会の冨山慈峰師、杉若恵隆京都一部宗務所長らが参列した。
叙任式では岩間総長から久村貫首に辞令が手渡され、岩間総長が「戦後の日蓮宗の修法界の中心として、加行所の伝師を9回務めるなど修法界をリードし、綜合財団賞も受賞しました。また本圀寺に入山して以来、本山の発展のために尽力されました」と久村貫首の功績を讃え、今後法体に留意しながら後進の指導を願った。
その後、冨山師、杉若所長、本山本遠寺の豊田貫修貫首がそれぞれ祝辞を述べた。
最後に久村貫首は「今回の叙任は個人ではなく本山本圀寺の栄誉と賜り拝受いたしました。また日蓮聖人の思しめしと受けとめ、本日の栄誉を深く、報恩感謝の気持ちで賜り、謹んで拝受の言葉といたします」と挨拶した。
日蓮宗最高位の僧階である「大僧正」は、現在久村貫首を含めて五人となった。
