日蓮宗新聞

2004年7月1日号

西安草堂寺で鳩摩羅什三蔵法師顕彰法要

日蓮宗は岩間湛正宗務総長を団長とする第11次日蓮宗中国訪問使節団を結成、6月22日から29日まで、北京市中国仏教協会への表敬訪問と、鳩摩羅什三蔵法師が日蓮宗徒の経典『妙法蓮華経』を翻訳した西安市草堂寺参拝・天台大師智顗開創による浙江省天台山国清寺参拝を三本柱に各地を訪問した。
昭和55年、第一次公式訪中団として中国仏教協会と正式な交流を開始した日蓮宗は、二十数年にわたり宗門と縁の深い各所で交流を重ね、とりわけ草堂寺復興、鳩摩羅什紀念堂建立、国清寺内のお題目塔建立など顕彰事業を進めてきた。今回の訪問は、平成8年に実施した第10次から実に8年の月日を経ていたが、各地で熱烈な歓迎を受け、岩間団長は「日蓮宗深い関係のある中国仏教をより興隆に導いて頂けるよう、また中日両国間の仏教徒交流のみならず、この貴重な仏の教えが世界という舞台でより興隆することができますよう、これからもより活発な交流と協力とを心よりお願い申し上げます」と語り、日中親善友好、中国仏教協会との親睦交流をより積極的に図っていく旨を表明。平成14年の人事改正で新スタートした中国仏教会側からも「引き続き日本の各仏教団体との友好関係を重要視する立場」との言葉を受け、より堅固な友好関係に向けて大きな成果を上げた。

 22日午前10時半、東京国際空港で結団式を済ませた岩間団長、副団長の田端義宏伝道部長、渡邉一之立正大学学園理事長をはじめ僧侶・寺庭婦人・檀信徒を含む一行38人は一路、北京へ。
北京国際空港では中国仏教協会の●(くさかんむりに遽)俊忠副秘書長兼国際部主任らの出迎えを受け、北京市広済寺で法味言上の後、境内にある中国仏教協会を表敬訪問。学誠副会長兼秘書長はじめ中国仏教協会の幹部と会談した。学誠副会長は挨拶の中で、故・趙樸初前会長が「いつまでも日蓮宗を含む日本仏教団体との友好交流を」と日蓮宗との友好交流を非常に重要視していたこと述べ、今後もその伝統的な友好関係を結んでいくと語った。
翌23日は、北京市中国仏学院を訪問した。副院長の伝印法師と会談した後、学生を前に岩間団長が日蓮聖人のご生涯から教義、日蓮宗の現代に対する役割・使命について講演。「今後ともお互いが切磋琢磨し、より多くの人々の心の支えとなり、それが仏教全体の世界的な活性化に繋がりますよう一層親密な興隆を」と語った。その後国家宗教事務局では、郭副司長と会談した。
24日、空路西安へ。25日、西安市郊外の草堂寺に到着した一行は、釈諦性住職、界明・陝西省仏教協会副会長兼秘書長らと挨拶を交わした後、平成2年に日蓮宗が寄進した鳩摩羅什紀念堂で「鳩摩羅什三蔵法師遺徳顕彰法要」を岩間団長を導師に日蓮宗の法要儀式に則って厳修。引き続き、舎利塔前に建立された顕彰碑の除幕式を行い、羅什三蔵法師に報恩と回向を捧げた。
27日、空路杭州へ。空港からバスで約4時間、天台山国清寺に到着。さらに山道を進み、天台大師肉身塔を参拝した。翌28日は国清寺の朝勤に参列し、お題目塔で法要を行った。日中仏教友好親善の一翼を担った団員は、法華仏教の源を肌で感じ、29日全員無事に帰国した。

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