日蓮宗新聞
2004年6月1日号
本山本立寺貫首に鈴木隆淨師
静岡県韮山町の本山本立寺貫首に鈴木隆淨師(韮山町實成寺前住職)の就任が決まり、辞令伝達式が5月13日、東京・池上の宗務院総長室で行われた。
岩間湛正宗務総長から「本山ご隆盛のため、ご尽力賜りますようお願い致します」と辞令を手渡された鈴木新貫首は「遺志遺法護山護持の一言に尽きます。前貫首の鈴木寛善上人(昨年11月遷化)の遺志を継ぎ、見習いから始める気持ちで、檀信徒、未信徒の皆さんが気軽にお参りできる本山を目指し努力していきたい」と語った。
大成山本立寺は、伊豆きっての豪族江川家の菩提寺として知られる、伊豆法難ゆかりの本山。日蓮聖人は流罪中の弘長2年(1262)、比叡山遊学中に帰依し後に開基檀越となった江川英親に招かれたおり、山頂から四方を望み、風光明媚な景勝を見て宿縁の地と感得、法華経一部八巻を埋経して法華経流布と立正安国を祈願された。