日蓮宗新聞
2004年4月1日号
堀之内妙法寺の貫首に嶋田教正師
東京都杉並区の堀之内妙法寺の貫首に嶋田教正師(東京都杉並区宗延寺前住職)が就任、3月15日、東京・大田区池上の宗務院で辞令交付式が行われた。
岩間湛正宗務総長から辞令を手渡された嶋田新貫首は「妙法寺は江戸時代から厄除けのお祖師さまとして信仰を集めてきました。法灯を受け継ぐにあたり、さらに山門を大きく開き、檀信徒と一体となってお題目を世界に発信し、世界平和につなげていけるよう邁進していく所存でございます」と抱負を語った。
妙法寺は元和年間(1615~24)の開創。祖師堂に安置される日蓮聖人像は弘長元年(1261)の日蓮聖人伊豆法難の時、日朗上人が鎌倉由比ヶ浜に流れ着いた霊木に聖人のお姿を刻んだものと伝えられ、弘長三年に聖人が伊豆から無事に帰られた時には42歳の厄年であったことから「やくよけ祖師」と呼ばれる。また明治期に建てられた和洋折衷様式の鉄門は近代建築の名作として国重要文化財に指定されている。
