日蓮宗新聞

2022年3月20日号

千葉教区大会開く

千葉教区大会 (15 - 15)日蓮聖人降誕800年を記念する千葉教区大会が3月5日、千葉県鴨川市大本山小湊誕生寺で開催された。当初、千葉教区大会は令和2年に開かれる予定だったが、新型コロナウイルス感染症の発生により、度重なる延期を余儀なくされてきた。平成29年にマレーシア・ペナン島で開かれたアジア国際布教拠点記念大会、国内での山静教区大会から慶讃事業として本格的に始まった海外2拠点、国内11教区すべての記念大会が、最終的にはこの千葉教区大会での日蓮聖人生誕の聖地・誕生寺で掉尾を飾ることとなり、めぐり合わせに参列者一同聖人への報恩の思いをつのらせた。
◆報恩の唱題で満たそう
参列者は降誕を寿ぐお題目を境内に響かせながら行列し祖師堂に到着した。感染予防のため参列者数は抑えられたが、堂内に教区内僧侶檀信徒の代表約250人が集った。開会後、冨永観瑞教区長(千葉県東部宗務所長・大会委員長)が挨拶に立ち、「2度延期され、さらにまん延防止中の本日の大会が無事開催されることは不安でしたが、1人ひとりの1週間前からの体温チェック、当日の抗原検査など各種の予防対策をとり、今日を迎えることができました。日蓮聖人と一体となり、大会を報恩のお題目で満たしましょう」と呼びかけた。
◆聖人のお名前は『法華経』
唱題行では導師を務めた原秀明師(千葉市妙恩寺住職)が、「呼吸を整えながら、私たちの心にある邪な心を吐き出しましょう」と話し、浄心行をした後の正唱行で参列者は一心にお題目を唱えた。続いて上村貞雄師(鴨川市妙蓮寺住職)が法話をし、法華経が太陽のように一切の闇をなくす経典と説かれていたり、当地が伊勢神宮(天照大神)に供物を納める御厨などだったことに触れ、「日蓮聖人のお名前は法華経そのものであり、〝あなたがたを温かく包める人になりたい〟という思いが込められています。小湊にも深いご縁があり、ご生誕された」と話した。
◆ご遺命に応える
法要は千葉県内の青年僧の輿の渡御とご宝前へのご幼像安置で開始。修法師による読経が響く中、檀信徒協議会によるご生誕時の3つの奇瑞(蓮・湧水・鯛)を今に再現するモニュメントや千葉県内檀信徒による慶讃のための写経が納められた。また宗門子弟の小泉遼晃さん(14)と佐々木照倖さん(9)が献灯を行った。
大導師を務められた菅野日彰管長猊下が入堂され、懇ろに式衆とともに読経が捧げられた後、慶讃文で「妙法蓮華経の光明をもって濁世末法の闇を照らし、苦海に没在する衆生を救わんと、我れ日本の柱とならん、我れ日本の眼目とならん、我れ日本の大船とならんと誓願された」と日蓮聖人がお生まれになられた大きな目的を述べられ、ご遺命に応えることを誓われた。続いて衆議院議員の森英介千葉県南部檀信徒協議会長が檀信徒を代表し、「地涌の菩薩を自覚し、社会のために精進します」と『蘇生の誓い』を述べた。
◆私たちの誓願として
法要の最後に菅野猊下が御経頂戴に引き続き、御親教を行われ、「新型コロナウイルス、ロシアの一方的な戦争で尊いいのちが失われています。日蓮聖人はすべての生きとし生けるものの平和と安心の実現を世界に呼びかけられました。この日蓮聖人の誓願を私たち1人ひとりの誓願として受け止めていただき、次の世代につなげていかなければなりません」と示された。最後に荻野泰継副委員長(千葉県南部宗務所長)が「本日の大会を降誕850年への第1歩としたい」と挨拶した。

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新年のご挨拶。

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