日蓮宗新聞
2021年10月10日号
山梨県立博物館で 「日蓮聖人と法華文化」展始まる
山梨県立博物館(山梨県笛吹市)で企画展「日蓮聖人と法華文化」の開催が10月2日から始まった。同展は日蓮聖人ゆかりの山梨県と新潟県に遺る聖人のお曼荼羅、ご遺文を中心に、続く弟子・信徒の信仰遺品を通して法華文化を紐解こうという内容。同博物館で日蓮聖人を題材に扱うのは初という。
初日には総本山身延山久遠寺の内野日総法主猊下がご来館され、中尾堯立正大学名誉教授の解説を受けられながら、熱心に拝観された。内野猊下は「日蓮聖人のお曼荼羅やご遺文から伝わるそのお人柄や御心が、弟子信徒を通して、現在の私たちが励むお題目修行につながっていることを再認識しました。非常に興味深い内容にありがたさを感じました」と述べられた。
同館学芸員の海老沼真治さんは「日蓮聖人が佐渡で培われた信仰の奥深さを実践する場が身延だったと考えています。その足跡を改めて見つめ直していただけることや阿仏房に代表される信徒の新潟と山梨の交流にも注目してほしい」と語っている。11月23日(火)まで開催。