日蓮宗新聞
2019年6月10日号
第51代日蓮宗管長・酒井日慈猊下がご遷化
第51代日蓮宗管長・東京都大本山池上本門寺第82世を務められた酒井日慈猊下(惠光院日慈上人)が5月28日に世寿101歳で遷化された。池上本門寺で同31日に通夜、翌6月1日に密葬義が同寺第83世菅野日彰猊下を導師に営まれ、宗門内外から多数の弔問者が訪れた。本葬儀は9月4日に予定。
日慈上人は、大正8年生まれ、法政大学卒。東京池上の實相寺住職、池上本門寺執事長を経て、平成3年に千葉県弘法寺貫首、12年に池上本門寺貫首に晋山され、18年に日蓮宗管長に就任され、1期4年を務められた。管長時代には、日蓮聖人の父・妙日尊儀第750遠忌、日蓮聖人ご入蔵750年、「立正安国・お題目結縁運動」発願大会、『立正安国論』奏進750年などの宗門法要の大導師を務められた。池上本門寺奉職時代の文化部所属時には、現在約1500人が所属する「朗子クラブ」「池上スポーツクラブ」を立ち上げられ、地域の子どもの育成に尽力された。ほか「僧多聞」のペンネームで著作活動や宗派を超えた「南無の会」を創設された。