全国の通信記事
2019年12月28日号
島根 訃報・伊豫宣成師
【島根】伊豫宣成師(島根県松江市菩提寺第15世)12月28日遷化。世寿90歳。法号は宣成院日皎上人。同寺で30日通夜、1月5日本葬儀が営まれた。
昭和22年に得度し、昭和33年に島根県大田市妙現寺住職に就任。そして昭和45年に菩提寺の法灯を継承、伽藍維持整備に尽力し、平成28年に法嗣伊豫宣行師に法灯を託した。管内では、宗務所事務長、協議員副議長、県布教師会会長、新聞社支局長等の要職を歴任した。
また、長年民生委員、保護司を務め、その功績により、平成20年藍綬褒章を授与された。
2019年12月21日号
千葉西 青年会が「復興広場」
【千葉西】青年会(山本典征会長)は、水害に見舞われた茂原市に元気を取り戻そうと、12月21日(土)本山藻原寺駐車場(持田日勇貫首)で「復興広場」を開催し義援金を募った。青年会では毎年冬休みに入る時期に修養道場同窓会を開催し、レクリエーションやゴミ拾い等のボランティア活動を行ってきた。しかし、10月の豪雨災害で甚大な被害を受けた茂原市の状況を目の当たりにし、今回の復興イベントの開催に切り替えた。被災者である地元自治会青年部をはじめ、様々な団体の協力を得て実現した。実行委員長の田澤裕泰師(茂原市・妙弘寺修徒)は「この災害で運動会やバザーが中止になり、子供たちが喜んでくれる企画をしたかった。地元の人々と一緒に成し遂げる事が復興に繋がると思う」と、開催の経緯を語った。会場は餅つき体験やゲームコーナー(ピンボール)の他に、焼きそばやフランクフルトなどの出店は全て無料で振る舞われ、各店舗300食用意した食材は午後1時にはほぼ完売した。災害以降、静かになった街に久しぶりに子供たちの笑い声が溢れていた。
同25日、集まった義援金55,801円を、「令和元年10月大雨災害義援金」として田中豊彦茂原市長に手渡した。
2019年12月20日号
中川宗務内局新人事
東京都大田区日蓮宗宗務院で12月5日、中川法政宗務総長をはじめとする宗務役員退任・就任認証式が行われた。退任は松永慈弘総務局長、松井大英伝道部長、北山孝治教務部長、田中恵紳総務部長、山口裕光参与で、新任は総務局長に生駒雅幸師、伝道部長に関本城師、教務部長に栗原啓允師、総務部長に髙津憲周師、参与に渡邉日祥師。
中川総長は退任者に「平成29年の組局以来、共に歩んできたことを思い起こすと込み上げるものがある。宗門発展のため、今後も支えてほしい」と謝意を表した。また松永前伝道局長は「1つひとつ丁寧に仕事ができた。これも中川総長が自由にさせてもらえる環境を与えてくれたからこそ。立場は変わるが、宗門発展のために尽力したい」と応えた。また中川総長が新任の役員に「決して平坦な道ではない。だけれども、ともに苦労し、宗門運動、降誕八百年の円成に向けて共に歩んでほしい」と激励した。生駒新伝道局長は、「責任の重さを感じる。木を見て森を見ず、という諺があるが、きっちりと個々の寺院の意見も取り上げながら、宗門の発展も同時に考えていきたい」と覚悟を示した。