日蓮宗新聞

2018年12月27日号

降誕八百年九州教区大会開催

九州教区大会日蓮聖人降誕八百年の九州教区大会が11月28日に福岡サンパレスで開催された。九州各地から集まった僧侶檀信徒約2千5百人が計約2万5千枚の散華を会場に舞わせ、異体同心となって慶事を寿いだ。
日蓮宗が推進する但行礼拝を表した「我深く汝等を敬う」から始まる法華経20番目のお経・常不軽菩薩品の一節を田中英康教区長と参加者全員で読み上げ開会。続いてチェリストの吉川よしひろさんの森羅万象世界の中に菩薩が涌き出るようなイメージを表現したという即興演奏に乗せて和讃が奉納された。
慶讃法要は菅野日彰第54代日蓮宗管長猊下を大導師をお迎えして営まれた。菅野猊下は日蓮聖人の降誕への報恩感謝を述べるとともに、熊本地震など九州各地での災害の犠牲者へご回向を捧げられた。また参加者とともに御経頂戴をされた後、「私たちは末法という時代に日本に生まれ、お題目、法華経を持たれ一言一句なりとも語り継いでいく使命を託されているみ仏のお使いです。いま、世界では天変地異や争いが絶えません。法華経・お題目の弘通をもって生きとし生けるものに久遠の平和が訪れますよう一丸となって精進すべきときだと心得ます。この大法要がその第一歩となりますことを願っています」とご親教で述べられた。
続いて女優・紺野美沙子さんの朗読とピアニスト・中村由利子さんによる即興演奏が行われた。紺野さんが朗読したのは、今大会のために実行委員会(髙嵜泰道委員長)が依頼し書き下ろされた哲学者の遠藤均さん作『日蓮聖人と宮沢賢治を結ぶお題目』。同作品は賢治の深いお題目信仰が語られた後、但行礼拝の精神が表現された『雨ニモマケズ』で締めくくられており、紺野さんの表情豊かな語り口で、参加者はより身近に菩薩や仏使としての使命を感じていた。
今大会は大まかに分けて、法要と朗読の2本柱で展開。日蓮聖人が目指された世の中を解説するアニメーションや写真がふんだんに用いられるなか、効果的に挟まれるチェロやピアノの生演奏で雰囲気作りが行われ、宗門が推進する但行礼拝やその先にある立正安国とはどういう世界なのかを感じてもらうことに集中されていた。大会参加者の1人は、「法要で報恩感謝を捧げられたことへのありがたさ、そして、立正安国のために自分ももっと関わっていかなければならないと感じた」と語り、参加者は祖願への心を1つにした。

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