日蓮宗新聞

2017年6月1日号

上野彰義隊墓前法要営む

彰義隊②東京都北部宗務所(望月兼雄所長)主催、日蓮宗協賛ほかで「彰義隊」の第150回忌法要が5月15日、台東区上野公園内の彰義隊墓所で小林順光宗務総長を導師に営まれた。幕府への忠義を尽くし、命を落とした彰義隊の遺族や一般人らが多く参列し、往時を偲んだ。
日蓮宗橘雅友会の雅楽と舞楽の奉納後の法要では、徳川慶喜直筆「撰法華経」が献納され、第150回忌の節目を迎えた今年は天台宗の上野寛永寺や真言宗の護国寺(文京区)など彰義隊に縁のある5ヵ寺が宗派を超えて同時刻に追善の梵鐘を鳴らした。小林宗務総長は奉告文で彰義隊最後の戦いの惨状を偲ぶとともに、烈士への追悼を捧げ、また大田区大本山池上本門寺の菅野日彰貫首が、烈士266霊位への追善諷誦文を捧げた。彰義隊①上野彰義隊第150回忌法要では徳川家第18当主の恒孝氏は「当時、日本の形が変わっていくなか、これだけは守らなければならないと命を失われた烈士の皆さまに徳川家を代表して心から申し上げたい。尊い心があって今の日本があるということを感じています。そのみ心を大切にしていきたい」と追福文を読み上げた。回向が始まると、参列者が合掌し、時代の変革に呑み込まれ命を落とした烈士へ供養を捧げた。
母の代わりに参列したという彰義隊18番隊隊長・西村賢八郎のひ孫にあたる女性は「毎年、供養をしていただき、本当にありがたいと思っています」と話した。その後、川柳供養が行われ、往時を偲ぶ句が詠まれた。
彰義隊は、旧幕臣を中心に結成され、上野で新幕府軍と徹底抗戦し敗北、多くの戦死者を出した。逆賊の汚名を着せられた隊士らの供養は資金繰りなど困難を極め、窮状を見かねた日蓮宗大乗寺住職・鶏々日瞬上人(後の東京都大本山池上本門寺貫首)の援助で明治17年に現在の地に墓所が建立され、以来、日蓮宗が供養を行ってきた。
宗務所事務局の土田恵敬師は「無血開城という大きな決断があって今の東京が存在するが、国のために犠牲になった彰義隊を忘れないでほしい」と話した。

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