日蓮宗新聞

2017年4月20日号

世界が平和であることを

沖縄①日蓮宗宗務院と九州教区(濵田義正教区長)が主催する沖縄戦戦没者追善供養と世界立正平和祈願法要が4月11日、糸満市の沖縄平和祈念堂で営まれ、僧侶檀信徒約150人が参列した。
沖縄戦は太平洋戦争末期、沖縄本島を主とした日本軍とアメリカ軍の戦闘をいう。日本国内で行われた数少ない地上戦で、幼老婦女子をはじめ多数の民間人が巻き込まれ、20万人以上が戦死戦没した。加えて沖縄は、戦後のアメリカ統治や復帰後も続く基地負担と、戦争が生んだ傷跡を今も遺している。
法要は小林順光宗務総長が導師を務め、宗務内局員をはじめとする僧侶や、宮崎・鹿児島・沖縄管区を中心に全国から集まった檀信徒が、読経・唱題して戦死戦没者を悼み、世界立正平和を祈願した。また会場の沖縄平和祈念堂は一般に公開される施設のため、法要時に訪れた国内外の人たちもともに手を合わせ平和を祈願した。
平成27年に営まれた広島原爆死没者追善供養に始まり、28年の長崎での同法要、今回の沖縄での慰霊法要をもって、日蓮宗宗務院と当該教区が共催し戦争犠牲者を悼み世界平和を祈念する法要が3年続いた。一連の法要の開催は、小林順光宗務総長が自身の任期中に終戦70年の節目を迎えることから発願されたもので、「立正安国・お題目結縁運動」のスローガン「いのちに合掌」の実践として位置づけられてきた。
前記の法要すべてに参列した武田家治全国日蓮宗檀信徒協議会副会長は「この法要でお題目を唱えていると、悲しみとともに戦争の虚しさがひしひしわき出てくる。法要を通じて感じたことを次の世代に伝え、つなげていくことが肝心だと思う。小林総長がこの慰霊に終わりはないと言われたが、まったく同感。国内にとどまらず海外も含め、これからも慰霊法要を続けてほしい」と話した。
場所を那覇市法華経寺(日沢是良住職)に移し、沖縄戦戦没者追善法要が小林総長を導師に営まれた。法要後は日沢住職が挨拶。同寺の境内はシュガーローフヒルと呼ばれる那覇市街戦の最激戦跡地にあり、開創以来慰霊の祈りを絶やした日がないことが語られると、堂内は水を打ったように静まりかえった。沖縄の寺院の僧侶が毅然と語る立正平和への思いは、参列者の心を強く揺さぶった。

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