2016年11月10日号
平成28年度第2回日蓮宗中央檀信徒研修道場
平成28年度第2回日蓮宗中央檀信徒研修道場(野坂法行主任)が10月19日から21日まで、山梨県身延町の身延山信徒研修道場で開催された。この道場は宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」推進のため、檀信徒の信行推進者を養成することを目的に年2回開設され、今回は31人の道場生が研鑽を積んだ。
今回の道場のカリキュラムの2本柱となったのは、①「立正安国・お題目結縁運動」の目的・目標を深く理解し、信行推進者としての自覚を高めるための講義、②諸作法や法具の扱いを習得し、勤行で檀信徒を主導することを目指す実習。特に勤行実習は近年行われていなかったカリキュラムで、この機会に正式な作法を学びたいという意欲的な参加者が集まった。
座学で勤行の流れや心構えを学んだ後、3班に分かれて勤行実習を行った。参加者は勤行を主導する担当、金鋺の担当、木鉦の担当の3役を交代しながら経験し、全員がすべての役回りを体験した。金鋺や木鉦といった法具を扱うのは初めてという人が大半で、打つタイミングや力の加減に戸惑う人が多かったが、野坂主任と本智秀講師に3人の書記が個別に指導すると次第に堂々とした所作でお勤めを行えるようになっていった。
野坂主任は「(参加者には)それぞれの地域に帰ってから、信仰という心の部分、勤行の作法という形(身体)の部分の両面で、檀信徒のリーダーになってもらいたい。3日間を通じて質問を受けることが多く、道場生の一生懸命に学ぼうという思いがひしひしと伝わってきた」と話した。
20日には総本山身延山久遠寺(内野日総法主)の朝勤に参列し、内野法主猊下から御経頂戴を受け、直々に激励のお言葉を授かった。また2回の法座で信仰を共有する悦びを確かめ合い、唱題行、書写行を通じ信仰を深め己を高める3日間となった。参加者全員に特別信行証が渡されたほか、3回以上の参加者には特別信行推進証が授与された。それぞれの地域で信行活動のリーダーとしての活躍が期待される。