2011年6月20日号
第58回 全国檀信徒協議会総会開催
副会長に相澤弥一郎氏
全国檀信徒協議会(江守幹男会長=下の写真左)は6月6日、東京・大田区の日蓮宗宗務院で第58回日蓮宗全国檀信徒協議会総会を開催し、全国74管区の檀信徒の中から選出された会長・代表者65人が出席。今年度は役員の改選が行われ、江守幹男会長と武見敬三・田本憲吾両副会長の再任と新しい副会長に40歳の相澤弥一郎氏(公益社団法人日本青年会議所前会頭・東京都本山堀之内妙法寺総代=同右)の就任が満場一致で決定された。
相澤新副会長が前会頭を務めていた日本青年会議所は政財界のリーダーを数多く輩出しており、日蓮宗の僧侶も会員として多数在籍している。今回の就任により檀信徒協議会ではそのネットワークで各教区内に青年部を設立し、組織の強化を図りたい考えだ。
相澤氏は就任挨拶の中で、「このような国難の時期であるからこそ、日蓮宗の力を国や社会に与えていけるように一翼を担わせていただきます」と意気込みを述べた。
総会の開会式では関谷泰教伝道局長を導師に法味言上が行われ、日蓮宗が東日本大震災の犠牲者の追悼、被災地の復興を願い作成した“祈りの言葉”を参加者全員が合掌しながら唱えた。
関谷伝道局長は挨拶の中で、寺院教会結社それぞれや、また一人ひとりの檀信徒が行う宗門運動を展開してもらうことを期待。江守会長がそれに応えるように「正に僧侶檀信徒一体の日蓮宗の大応援団なんだという気持ちで進めていきたい」と述べた。
続いて東日本大震災で特に被害の大きかった管区から宮城県の日野教恵宗務所長が登壇。現況を報告し、復興への支援を求めた。
江守会長を議長に議事は円滑に進められ、前年度の会務報告、会計報告、監査報告がなされ、また今年度の事業計画案と予算案の審議が行われた。
また岩手県会長の高橋寛氏(奥州市妙法寺)・宮城県会長の玉谷光夫氏(塩竃市顕妙寺)・福島県会長の新妻四朗氏(いわき市大寳寺)が震災の現況を報告。復興への支援や、原発事故の放射能による農作物や家畜などの安全性への理解を求めた。これを受け、常任委員会で対策を検討し、現地支援を展開していくことが確認され、閉会した。