日蓮宗新聞

2008年6月1日号

正力松太郎賞に野坂法行師―千葉県妙嚴寺住職

春・夏の「山寺留学」で青少年に仏教情操教育 活動初めて26年

青少幼年教化活動や仏教精神に基づいた文化・社会活動に長年寄与、業績をあげている個人・団体に贈られる第32回正力松太郎賞(主催・財団法人全国青少年教化協議会=全青協)が4月23日に発表され、日蓮宗千葉県大多喜町妙厳寺住職の野坂法行師が受賞した。

野坂師は、「南無の会」の道場のひとつとして昭和58年から「大多喜南無道場」を開設、春・夏の「山寺留学」を通じて、全国から集まる青少年に仏教情操教育を施す活動を続けている。
さらに、この活動の一環として、不登校の子ども等をお寺で預かり、長期にわたるお寺での生活を通じ、悩みの解決へ導くといった活動にも力を入れてきた。現在まで、お寺という空間で、自然体験、生活体験、宗教体験をしながら、生きることの意味を子どもたちに考えてもらおうという理念のもと、さまざまな活動を展開。広大な広場や書院を含む境内全域は、青少年団体の合宿等にも開放している。
平成18年、正力松太郎賞奨励賞を受賞。長年にわたり青少年教化という課題に実践的に取り組み、成果をあげてきた実績が高く評価され、今回の本賞受賞に至った。
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表彰式と祝賀会が5月15日、東京都港区の東京プリンスで行われ、小松崎和夫報知新聞社社長、選考委員の渡邉宝陽立正大学名誉教授、日蓮宗から小松浄慎日蓮宗宗務総長名代の梶山寛潮伝道部長、野坂師が執事として勤務する大本山池上本門寺酒井日慈貫首名代の富沢錬真執事らが出席した。
表彰式で表彰状と副賞を授与された野坂師は、「活動を始めてから今年で26年目。これまで続けることができたのは、大勢の人がスタッフとして支えてくれたからです。今回の受賞は強い激励の意味が込められていると思っています。さらに充実させ、継続していきたいと思います」と挨拶した。
梶山伝道部長は「日蓮宗から野坂法行師が選出されましたことは誠に栄誉なこと」として野坂師の活動を讃え、さらに「立正安国・お題目結縁運動」をあげ、「スローガンを“いのちに合掌”として、未だ仏縁なき人々にまで法華経お題目の素晴らしさを伝え、又、社会に法華経信仰の重要性を広めるべく邁進しております。皆さまと共に異体同心して、命の大切さ・尊さを青少年をはじめとする社会に広め、世界平和・仏国土顕現へと邁進していく次第であります」と小松宗務総長の祝辞を代読した。
次に富沢池上本門寺執事が酒井貫首の祝辞を代読。「極めて堅実で実行力に優れており、理論家でありながらそれを議論ではなく行動で示し自ら積極的に実践されている」と野坂師の人柄を紹介し、「功績は本門寺の布教部としても名誉なこと」と讃えた。
直接的な指導だけでなく、指導者育成としてボーイスカウト大田第17団の団委員長も努める野坂師。今後について「主軸となる若手を育てることも必要と思う。これからは後を担ってくれる次の世代にバトンタッチできるよう配慮していきたい」と語っている。
第32回正力松太郎賞は、野坂師のほかに岐阜市の栽松完道氏(臨済宗妙心寺派裁松寺住職)、佐賀県嬉野市の熊谷靖彦氏(浄土宗本應寺住職)の二氏、今回から新設された青年奨励賞を東京港区の浄土真宗本願寺派光明寺仏教青年会(松本圭介代表)が受賞した。

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