2008年1月20日号
宗務院で「御用始めの儀」
「立正安国・お題目結縁運動」実動二年目
宗門運動「立正安国・お題目結縁運動」が実動して初めての「御用始めの儀」が1月10日、酒井日慈管長猊下をお迎えし、東京都大田区の日蓮宗宗務院で行われた。小松浄慎宗務総長をはじめ内局、本山貫首、宗会議員、宗務所長、宗務所役員ら約350人が参列した。
午前11時、開会に先立ち、大本山中山法華経寺の新井日湛貫首が『立正安国論』奏進750年を記念して発願し完成した、日蓮聖人御真筆『立正安国論』影印本の献納が行われ、新井貫首から小松宗務総長に手渡された。
引き続き、宗歌斉唱で開会。酒井管長猊下を導師に、参列者が一同にお経とお題目をお唱えし、立正安国の実現と世界平和を祈念した。挨拶に立たれた酒井管長猊下は「本年は『立正安国論』奏進750年の前年に当たります。その意味におきましても、宗門挙げて行っております『立正安国・お題目結縁運動』を着実に内容の伴った実りの確かなものにして参りたいと存じます。先日、ある書物に目を通していた折、東京大学の名誉総長であられた矢内原忠雄氏が“日蓮聖人の目的とされておられたものは、国家主義の宗教ではなく、宗教的国家である。国家のための真理ではなく、真理国家である”という一文を寄せられておられました。ご参考になればと思い申しそえさせていただきます。では、本年も宜しく、世の中の浄化にご精進下さいますことを切にお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます」とお言葉を述べられた。
正午からは賀詞交歓会が行われ、小松宗務総長が「『立正安国・お題目結縁運動』を社会にわかりやすく発信していきたいと思います。内局一同宗制宗務につくす所存でございますので、みなさんのご支援をお願い致します」と宗門運動への意気込みを力強く語った。
続いて、小松宗務総長と田中文教宗会議長、井出存祐第二部審査会会長が、参加者一同の「ヨイショ、ヨイショ、ヨイショ!」の掛け声に合わせて鏡割りを行い、田中宗会議長の音頭で乾杯。全国から集まった参列者は新年の挨拶を交わし、伝道宗門のさらなる発展を祈念した。