2007年2月20日号
日聖寺が日蓮宗に所属
大阪府堺市の日聖寺(藤本静潤住職)が、このたび日蓮宗に所属することとなり、辞令交付式が1月31日に東京大田区の日蓮宗宗務院で行われた。
日聖寺は昭和55年、先々代の藤本正歓師によって建立された。正歓師は、サラリーマン生活を経て70歳を超えて出家。日蓮宗の信行道場で研鑽を積み、日聖寺は単立寺院だったが、日蓮宗の法式にのっとり法華経の道場としてお題目を布教していた。
正歓師が昭和58年に遷化した後は、信行道場で正歓師と出会い正歓師の熱心な姿に感銘を受け親交を深めていた、静潤師の師僧・藤井日恵師(現・石川県本山妙成寺貫首)が遺志を受け継ぎ、布教所として唱題行や街頭布教などを展開。日恵師が本山妙成寺貫首に就任した平成8年、日恵師とともに日聖寺で活動を重ねてきた静潤師が住職に就任し、地元の檀信徒とともに日聖寺を守ってきた。日蓮宗へ所属することは檀信徒の総意で決定され、昨年の始めから準備を進めていた。
1月31日、静潤師は、大阪和泉管区の白井正良宗務所長、日聖寺筆頭総代の山内胤博さん、総代の萩原光一郎さんとともに登院。小松浄慎宗務総長から「日蓮聖人の祖願を発信していく基地が増えうれしく思います。檀信徒と一丸となって、お題目を日本そして世界へ向けて発信して頂きたい」という激励の言葉とともに、所属辞令と住職辞令を受けた藤本住職は、「日蓮宗に帰属できたことは先々代、先代も喜んでいると思います。これからも一生懸命、法華経とお題目の布教に邁進していきたい」と抱負を語った。
藤本住職とともに日聖寺を護ってきた山内さん、萩原さんは「日聖寺の檀信徒はこれまでも日蓮宗と思って信仰をしてきましたが、これからは胸を張って人に広めることができます」と、喜びの思いを表していた。