日蓮宗新聞

2006年9月1日号

立正安国世界平和を祈念

 61回目の終戦記念日を迎えた8月15日、全国各地で戦争への反省や平和について考える催しが行われた。日蓮宗(小松浄慎宗務総長)は東京・千代田区にある千鳥ヶ淵戦没者墓苑で昭和34年の創建以来続けている「戦没者追善並びに世界立正平和祈願法要」を営み、降りしきる小雨の中、多くの僧侶檀信徒をはじめ一般の参列者が、合掌し祈りを捧げた。

戦没者の遺骨を納めた六角堂内に曼荼羅ご本尊を奉安し、午前9時に導師、式衆が入堂した。
今年は、導師を小松浄慎日蓮宗宗務総長が務め、脇導師を東京四管区宗務所の草ヶ谷秀人所長(東部)、太田順道所長(西部)、石井隆康所長(南部)、佐野詮学所長(北部)が務めた。
修法導師は村上慈昌東京北部修法師会長が務め、式衆に東京四管区の声明師会、修法師会、青年会の会員が出仕。六角堂中央に安置された陶棺に向かって声明、読経、修法を行い、表白文で「我等一同、異体同心にして立正安国実現の歩みを誓願し、衷心より諸霊成仏の祈りを捧ぐ」と追悼の意を表すとともに、世界平和が祈念された。

 続いて、力強く打ち鳴らされるうちわ太鼓とお題目が響く中、参列者全員によるお焼香が行われた。それぞれが、尊い命を犠牲にした戦没者の冥福を祈るとともに、二度と戦争が起こらぬよう祈りをこめて、深く合掌した。
その後、千鳥ヶ淵戦没者墓苑奉仕会の宮崎忠雄理事長が挨拶に立ち、同墓苑の創建以来続く日蓮宗による法要に対し謝辞を述べるとともに、今後も慰霊顕彰の灯火を守り続けていくと語った。
最後に、伊東隆司日蓮宗宗務院伝道局長が挨拶に立ち、重ねて世界平和を念じて法要を終了した。
参列した81歳になるという千葉県から来た女性は「先の大戦で、何人かの親類知人が戦地で尊い命を失いました。毎年この法要には来ていますが、足腰が続く限り続けていきたいです」と、目に涙を浮かべながら語っていた。
千鳥ヶ淵戦没者墓苑に納められている遺骨は、昭和28年以降に政府派遣団が収集したものと、戦後海外から帰還した部隊や個人により持ち帰られたもので、軍人、軍属のみならず、海外において犠牲となった一般邦人も含まれ、いずれも遺族に引き渡すことのできなかったもの。今年新たに収集された遺骨398柱が納められ、合わせて35万1324柱の戦没者の御霊が眠っている。

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