日蓮宗新聞

2006年3月20日号

10周年迎えた大阪市寺庭婦人会

大阪市寺庭婦人会(藤村寿子会長)は今年で10周年を迎え、2月23日、記念行事として唱題行脚と祝賀会を行った。
同会は平成8年、全国的な寺庭婦人会設立の流れを受けて発足。同12年にはBAC仏教センター(伊藤佳通理事長)のラオス学校建設プロジェクトに賛同し、バザーの収益金を積み立て、寺庭婦人会として初めてラオスに小学校を贈呈するなど、目覚ましい活動を展開してきた。
現在、会員は56人。バザーの収益金を災害地に贈ったり、管内寺院の法要で仏讃歌を奉唱するなど活躍している。
10周年記念行事として講演会などの案もあったが藤村会長はじめ会員は「命が軽く扱われる風潮にある今、お題目を少しでも弘めたい。アピールできるのは唱題行脚しかない」と決断。寺庭婦人会主催の唱題行脚は全国でも珍しく、大阪市では初めての試みとなった。
当日午前11時、大阪市正法寺(藤村恵容住職)で和田龍昌宗務所長を導師に出発式が行われ、寺庭婦人と檀信徒、青年僧合わせて約30人が出発した。一行はサラリーマンやOLで混雑する御堂筋や長堀通りなど大阪の繁華街約4キロを一時間半以上にわたって唱題行脚。青年僧の先導のもと、会員手作りの「立正安国」旗、「世界平和」旗と玄題旗を掲げ、道行く人の心に訴えようと高らかなお題目と団扇太鼓を響かせた。

若い寺庭婦人へエールを

午後6時からは大阪市内のホテルで祝賀会が行われ、寺庭婦人や僧侶など約50人が列席した。
藤村会長は「お上人様方のご協力あってこその寺庭婦人会です」と管内僧侶の日頃の協力に感謝の意を示し「この席は次の宗門を担う若い奥様たちへのエールのつもりで設けました」と挨拶。和田所長は「お題目結縁運動の実現には寺庭婦人のお力が大切です。日本一の寺庭婦人会を目指し、大きな力を発揮してください」と激励した。
奥邨正寛師(大阪市正蓮寺住職)は、昨今の近隣トラブルなどから、お寺でも太鼓など大きな音を立てることが難しくなったとしながら「私の母は下手なりにも毎朝太鼓を叩いており、家内もまた、それを真似しておりました。二人ともいなくなってしまった今は私が太鼓を叩いていますが、寺庭婦人、寺族を含めて朝は仏祖三宝へのご挨拶をすることを心がけ、檀信徒に伝えていってください。どうぞ心を養う世界をお持ちください」と述べ、続いて神谷行宏師(同市法華寺住職)が祝辞に立った。その後、10年を振り返る手作りのビデオが上映され、会員らは美しい歌声で「日蓮宗護法の歌」や「あの素晴らしい愛をもう一度」などを披露。会場は大いに盛り上がった。
若い寺庭婦人の一人は「同世代の方と悩みを話し合ったり、楽しく交流する会にしたい」と話していた。「若い奥様たちにも入会してもらい、仏飯を頂いている者が当然しなければいけないことを伝えていきたい」という藤村会長。その芽は少しずつ、しかし確実に育っている。

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新年のご挨拶。

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