日蓮宗新聞

2006年1月20日号

身延山久遠寺でお年頭会

総本山身延山久遠寺(山梨県身延町、藤井日光法主)では、日蓮聖人の月命日にあたる1月13日、聖人の御魂に御年賀を申し上げる伝統の「御年頭会」が営まれた。
御年頭会は、聖人身延ご入山の翌年建治元年(1275)の元旦、六老僧と開基檀越がご草庵に参集し親しく聖人に拝したことに始まった新春の儀式。毎年全国から多くの門下が参列して行われている。今年は厳しい冷え込みのなか一層凛とそびえる祖山に、六老僧門跡寺院の貫首、小松浄慎宗務総長をはじめとする宗務新内局や宗門各機関の関係者、檀信徒約500人が参列した。
午前10時、藤井法主猊下ご名代の井上瑞雄身延山久遠寺総務を導師に御年頭法要が祖師堂で営まれた。
また、日蓮聖人が地元領主から献上された馬に乗って山を下り領主の館を訪れ新年の挨拶と先祖供養を行ったという故事に由来する「曳馬式」が祖師堂前で行われた。手綱を引かれた二頭の馬に井上総務がニンジンを与えて頭をなで、観光客や信徒らが厳かな儀式を写真に納めていた。
続いて講堂で祝賀宴が催された。小松宗務総長の挨拶に続き、六門跡寺院を代表して本山藻原寺の持田日勇貫首が祝辞、藤井法主猊下のご名代として井上総務がお言葉を代読した。
お言葉ではまず、療養の日々に触れ「宗門をはじめ全国信徒の皆さまにはご心配をお掛け致しておりますことに加え、多くのお励ましを頂戴し誠に心苦しくもありがたく感謝に堪えない思いであります」と述べた後、混迷の続く社会に対し「心の闇は思いの外暗く、その闇を振り払うには仏の慈悲の他ありません。労農病床に不自由な身とはいえども、人々にほんのわずかでも慈悲の心を感じ、命の尊さを知る人智が授かればとお題目を唱える我が身であります。どうか人々の心の闇が晴れて、仏の慈悲の光に照らされて、一人でも多く法華経のお題目の導きにあらんことを切に願って止みません」との思いを述べられた。また、今年着工を迎える五重塔復元事業について「この身延山の五重塔こそ未来永劫に法華経のお題目に人々を導く礎として燦然と輝く法灯となると信じております」と一層の理解と支援を呼びかけられ、「平成18年が世界平和国土安穏にして平安であるようことさらに祈り新春の挨拶と致します」と締めくくられた。
熊王家35代当主の熊王章夫さんがお膳を献上。参列者を代表して身延山参与の堀内光雄氏、信徒総代の秋山章氏が挨拶した。

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新年のご挨拶。

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