2005年1月20日号
伝統宗門のさらなる発展を
平成17年の新たな幕開けを期して、恒例の「御用始めの儀」が1月11日に日蓮宗宗務院の五階講堂で行われた。
午前11時から、岩間湛正宗務総長を始め、内局各部長、全国各地の本山貫首、宗会議員、宗務所長ら約200人が参列する中、岩間総長を導師に伝道宗門のさらなる発展を祈念して法味が捧げられた。
続いて、身延山久遠寺法主の藤井日光管長猊下からのお言葉が、ご名代の岩間総長によって代読された。藤井猊下は昨年から沸き起こる数々の災害を憂慮されており、お言葉には「このような様相の中、人々に正しい道筋を示すのは苦難な事ですが、仏教者として皆で取り組まれることを望みます」というお言葉が示された。
法要後、同会場で行われた賀詞交歓会では、岩間総長が壇上に立ち「昨年の度重なる災害は単なる偶然ではなく、地球規模の気象変化によるものという見方もあります。地球存亡に関わる重大な危機にあたり、私たち自身が気持ちを改める時期が来ているのかもしれません。これからも生命の尊厳を掲げ続け、宗門運動を進めていきます。本年もよろしくお願い申し上げます」と年頭の挨拶を述べた。
続いて参加者一同の「ヨイショ」の掛け声に合わせて鏡開きが行われ、平和への希望を共に願った。