日蓮宗新聞
2004年6月10日号
本山小泉久遠寺貫首に吉田顕綱師
静岡県富士宮市の本山小泉久遠寺の貫首に吉田顕綱師(静岡県長泉町圓蔵寺代務住職)が就任、5月17日、東京・大田区池上の宗務院で辞令交付式が行われた。
岩間湛正宗務総長から辞令を手渡された吉田新貫首は「歴史と伝統を受け継いで、護法護持に勤めて参ります」と抱負を語った。
久遠寺は、日蓮聖人の孫弟子にあたり六老僧日興上人の門下である宰相阿闍梨日郷上人が建武元年(1334)に開創したもので、日興上人を派祖とする富士門流の有力本山の一つとして発展した。山号に富士山と冠する通り、霊峰富士を仰ぐ景勝の地に建ち、山門と本堂と富士山が一直線に望める。山梨県の総本山身延山久遠寺と区別して富士山久遠寺とも称される。