2004年5月20日号
立正大生トリオ、勇気ある善行
駅ホームに転落した男性を救助した立正大学の学生、遠山紘太さん(経営学部3年)、髙橋真堂さん(仏教学部4年)、金浜雅一さん(経済学部3年)の3人に、川村雅博玉川消防署から感謝状が贈られ、5月6日、立正大学で授賞式が行われた。
4月25日の午後9時過ぎ、東京・世田谷の東急田園都市線二子玉川駅ホームから白い杖をついた盲目の男性が転落、たまたま居合わせた金浜さんら3人が、瞬時の判断で線路から男性を引き上げた。ホームは当時、電車の本数も多い時間帯で、男性が転落した直後も次に到着する電車のヘッドライトが見えていたという。機転の利いた3人の行動が惨事を防いだ。
感謝状を手渡した川村雅博玉川消防署長は「助けたいという気持ちはあっても第一歩が踏み出せず、躊躇してしまうもの。最近では駅構内で怪我をする人が増えている。今後も困った人がいたら温かい手を差しのべていただきたい」と謝礼を述べ、丁重に感謝状を受け取った3人と固い握手を交わした。
同席した加藤吉則副学長は「咄嗟に実行に移した3人の勇気を称えたい」と顔をほころばせた。
3人は学生団体、郵政会のメンバーで、この日はその活動を終えての帰宅途中だったという。遠山さんは「後になって、自分の行動が正しかったことを実感しました」と語っていた。