日蓮宗新聞

2004年2月10日号

「福は内」全国で追儺式

立春を前にした2月3日、福を呼び込む節分会が各地で催された。道理を尽さない無情な事件が後を絶たず、方方の闇に身を縮める世相の中で発せられた「福は内!」の心の叫び。家庭でまく豆、寺院で拾う豆、一人ひとりの願いを込め、一年の除災と幸福の祈願が各地で行われた。
東京・大本山池上本門寺(酒井日慈貫首)では、桟敷に年男、年女やゲスト150人がズラリと並び、梵鐘の合図と共に豆まき。境内で待ち構えていた1万5千人が、福を求めて一斉に手を伸ばした。

故・力道山の墓があることから本門寺では毎年多くの格闘家が豆まきに参加。昨年に続きK―1選手のボブサップが人気を集めており、今年はどんな福が舞い降りるか本人もドキドキ、春の訪れを心待ちにする一年となりそうだ。
また堀之内妙法寺(駒野日法貫首)では多くの参列者が手を合わせて見つめる中、“厄除け祖師”のご開帳も行われた。

“良い一年になりますように…”。各地の寺院は、除災と福をもたらす福豆に手を伸ばす老若男女で賑わった。

1万5千人! 大本山池上本門寺

東京・大田区の大本山池上本門寺(酒井日慈貫首)では1万5千人が詰めかけた豆まき後、ボブサップらが記者団に囲まれる一幕も。
昨年、豆を蒔く際にブレスレットを落としてしまったというボブサップは「今年は去年よりも遠くに蒔くことができたので良かった」と満足げ。「今年の目標は体にチャンピオンベルトをまくこと。与えられた仕事を一つひとつこなしていきたい」と抱負を語り、記者団から「プライベートで福を呼び込みたいと思うことは」との質問には、「いい人が現れれば、それが最大の福ですね」と笑顔を見せた。

貫首が第一声 大本山法華経寺

千葉・市川市の中山法華経寺(新井日湛貫首)の追儺式は、昨年11月1日から一百日の苦修錬行に励んでいる加行僧が総出仕して行われた。法要では、加行僧が一心に読経し、年男年女らに善星皆来・開運招利を祈祷。初行僧は初めて木剣を振る場となった。
午後1時と3時からの2回行われた豆まきには全国からの年男年女約250人、行僧141人、ゲスト約30人など総勢450人が参加。新井貫首の「福は内!」の一声のあと一斉に豆まきを行った。小雨が降る中、2回の豆まきでのべ9500人が参詣。約300キロの豆と、段ボール約50箱以上に詰められたお菓子や景品は1回15分ほどの豆まきで瞬く間になくなった。
法華経寺では山務員や出入職方、法華経寺振興協賛会や地元有志のべ100人が1月10日ごろから準備を行い、追儺式を迎えた。

「奉納落語」も 本山妙法寺

厄除けの祖師で有名な東京・杉並区の本山堀之内妙法寺(駒野日法貫首)では、午後1時と3時の2回、駒野貫首を導師に25人の僧侶が、力強い読経の後、裃姿の年男年女140人(1時、3時合わせて)の前でお経頂戴を行い、今年1年の厄払いを行った。
その後回廊から太鼓の合図で豆まきが行われ境内を埋めた参拝者たちは一斉に豆をひろった。
午後1時半からは、境内の妙法寺休憩所で「節分会奉納落語」と題して、三遊亭圓右、三遊亭右左喜、春風亭昇輔が落語を披露。歯切れの良い口調に、立ち見が出るほどの好評で、観客は笑いで厄を落とし、一年の幸を祈った。

猿の迫力に歓声 題経寺

映画「寅さん」に登場する“柴又帝釈天”で知られる東京・葛飾区題経寺(望月良晃住職)では、境内に設置された桟敷を舞台に「法華問答」が行われた。
午後2時半、望月住職や年男年女約70人が草ダンゴ屋や茶店が並ぶ参道を行列し、帝釈堂で読経をした後、参道商店街の檀那衆が扮する、帝釈天の使い「猿」と魔王の眷属「鬼」が登場。一切衆生に如意円満な大利益を授けるという帝釈天の前に、「一切の災害を降らす」赤鬼と、「一切の疾病を降らす」青鬼が現われる場面で法華問答が始まった。

「節分毎に罷り出でて遍く世界に一切の災厄を降らす」「今宵柴又の節分に罷り出で人の命をねらい候」と脅かす鬼たちに、猿が「お題目の声の響く処は即ち帝釈天王の御威光の輝く処なり」「この御経(法華経)を持つ人々は福徳量る事を得べからず。この人住する処は諸々悪鬼退散し、諸々の衰滅なしとあるぞよ」と説き伏せると、次第に鬼は苦しみだし「柴又の猿の恐ろしや、恐ろしや」と退散した。金棒を振り回し鬼の怖さを表現する檀那衆の姿や、その鬼を退散させる猿の迫力ある演技に参詣者から大きな歓声と拍手がわき上がった。歓声の中、望月住職や年女年男らが参詣者に豆まきを行った。

※日蓮宗では、鬼は心の中に潜むといわれ、それを追い払うことが目的ではなく、心に福を満たすことこそがみ仏の教えに叶うということから「福は内! 福は内!」のかけ声で豆まきが行われる。

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今年の1月13日の御年頭会の日も晴天にめぐまれました。

日蓮聖人の新年初の月命日はいつも晴れます。

みなさま今年もお元気でがんばっていきましょう!

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