2004年1月20日号
立教開宗751年目へ新たな第一歩
立教開宗751年目の新たな第一歩を踏み出す記念すべき平成16年の幕開けを期し、恒例の「御用始めの儀」が1月9日、藤井日光管長猊下をお迎えして東京大田区の日蓮宗宗務院で行われた。
午前11時から、宗務院五階講堂で岩間湛正宗務総長をはじめ内局各部長、全国各地の本山貫首、宗会議員、宗務所長ら約200人が参列する中、藤井管長猊下を導師に、伝道宗門のさらなる発展を一同で祈念。
続いて、昨年12月に第二期目の日蓮宗管長にご就任されたばかりの藤井管長猊下が「今日の世情を見ますと、世界全体が対話と共生を忘れ、対立と破壊の連鎖を始め、末法濁悪の様相を示して、誠に悲しく痛ましい出来事が跡を絶ちません。全ての宗門人は、激動する時代の中にあって、国家・民族を超えて手を携え、正しき法を弘める努力がこれまで以上に求められております。年の始めに宗門の各聖各位と共に、不惜身命・異体同心を旨に、立正安国、四海帰妙に邁進する誓いを仏祖に奉ります」とご挨拶された。
法要後の正午から同会場で賀詞交歓会が行われ、岩間総長が「昨年は立教開宗750年記念事業が無事円成し、同時に、お題目総弘通運動も結実大会が行われまして一応の区切りとなりました。本年はいよいよ751年目の出発の年となり、新しい宗門運動につきましても現在、関係機関で充分に検討中で、いずれ皆さまにご呈示申し上げることができると思います。本年は宗門にとりまして大変重大な年であると認識し、私も宗務総長に就任いたしまして初めての正月ですが、心を新たに取り組む所存ですので、皆さまの絶大なるご支援ご教導をお願い申し上げる次第でございます」と年頭の挨拶を述べた。
続いて岩間総長、井村大祐宗会議長、井出存祐第二部審査会会長が参加者の「ヨイショ!」の声に合わせて鏡開きを行った後、井村議長の音頭で乾杯し、歓談に移った。