日蓮宗新聞

2003年8月10日号

直下型地震!本宗寺院2ヵ寺が被害

7月26日未明から断続的に続いている宮城県北部を震源とした地震は、震度6強が観測されたのをはじめ有感地震は29日午前までに1000回を超え、けが人600人以上、住居被害6千200戸以上という甚大な被害をもたらした。
宮城宗務所(畠山海進宗務所長)は29日に現地を調査、31日、畠山所長が日蓮宗宗務院(東京都大田区)を訪れ、被害状況を報告した。
宗務所管内で最も被害が大きかったのは桃生郡矢本町の妙福寺(谷川海雅代務住職)で、昭和53年の宮城県沖地震で全壊し建て直された本堂がまた大きな損傷を負った。
谷川代務住職によると、26日午前0時13分に発生した震度6弱の揺れでは本堂内の天蓋の一部が落下しただけだったが、午前7時13分ごろの震度6強の揺れでは本堂の屋根瓦のズレや落下、壁のいたるところに亀裂や剥離、納骨堂ではヘリの支柱が大きく傾くなどの被害を被った。地震発生時、朝の勤行中で本堂内にいた谷川代務住職は、直下型の突然の揺れに立つこともままならなかったという。
谷川代務住職は揺れがおさまったのを確認し、すぐに仙台市の施工会社に応急処置を依頼。午後5時の揺れ(震度6弱)が起きたのは、業者が本堂外壁にワイヤーを張るなどの処置を施した直後だった。谷川代務住職は「応急処置がされなかったら、本堂はそのまま全壊していただろう。宮城県は昔から地震の多い所ですが、改めて日頃の備えの大切さを実感します。慎重に修復を行い、お参りできる態勢に早く戻したい」と語っている。
また、遠田郡涌谷町の妙法寺(菅原瑞明住職)では、建物の損壊は軽微だが仏具等が倒れ散乱するなどの被害が出た。
阪神・淡路大震災などの災害時に救援ボランティア活動を行っているNPO法人「ボランティアネットワークEarth」と「日蓮宗東京南部社会活動部」は、地震発生後すぐ現地を訪れ被害状況の把握や炊き出しを行った。29・30の両日、被害の大きかった矢本・鳴瀬・南郷・河南・鹿島台の5町を谷川代務住職と共に巡回したアースの石原顕正理事長(山梨県立本寺住職)は「避難住民の方々は余震を恐れ、ストレスを感じているので、会話をするだけでも心の支えとなる。ボランティア活動で現地に入る時には、事前の調査が必至で、地元で同行してくれる人の存在も大きい。僧侶の枠を超え一市民としての活動を念頭に置いていきたい」と語っている。

九州の豪雨、大きな被害
お盆と重なり、法務と復興に追われる
7月18日の深夜から21日にかけて九州地方を襲った豪雨で、熊本県水俣市や鹿児島県菱刈町、長崎県琴海町において22人の犠牲者が出る大きな災害に見舞われた。
熊本、鹿児島、長崎の3県で、日蓮宗寺院に目立った被害報告はされていないが、福岡県では、19日の集中豪雨で、筑紫郡那珂川町の梶原教会(大坪正志教導)の本堂、庫裡が土砂崩れによりほぼ全壊。飯塚市立正寺(吉川顕誠住職)では、1階の車庫部分で1メートル60センチの浸水、本堂も床上浸水する被害が発生した。

本堂・庫裡が全壊 梶原教会、床上浸水 立正寺
九州豪雨による災害で最も被害が大きかった梶原教会(大坪正志担任)では19日未明、裏山が崩れ、本堂が全壊、庫裡もほぼ全壊、檀信徒が滝修行を積んできた滝も半壊した。普段は大坪担任と、大坪担任が副住職を務める蓮教寺の大坪瑞貞住職、檀信徒が交代で毎日教会を守っていたが、この日はたまたま留守で、奇跡的にけが人はなかった。
大坪担任によると、復興について総代や檀信徒、役場との話し合いを続けているが、裏山の土石流や倒れた大木が覆い被さり、2次災害が心配されるため、手がつけられない状態という。お盆の時期と重なり、梶原教会では法務と復興の対応に追われている。
同県飯塚市の立正寺(吉川顕誠住職)では、本堂は床上浸水し、畳はすべて処分、床も貼り替えを検討している。1階の車庫部分では1メートル60センチの浸水により、自家用車が使用不可能に。納骨堂も約40センチ浸水、一時はたまった水による異臭が立ちこめたという。幸い2階の庫裡部分に被害はなかった。
立正寺でもお盆の法務と重なり、本格的な復旧はお盆が落ちついてからになるという。

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今年の1月13日の御年頭会の日も晴天にめぐまれました。

日蓮聖人の新年初の月命日はいつも晴れます。

みなさま今年もお元気でがんばっていきましょう!

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