全国の通信記事

2017年12月1日号

千葉東 訃報・重田観定上人

千東171225b (8)【千葉東】東耀山浄蓮寺第二十七世 妙解山妙行寺第四十一世 重田観定上人 是正院日達上人が本年十二月一日にご遷化され、11日には本葬儀が行われた。上人は今年十月一日体調不良で病院に行くと、「二十年程前に患った悪性腫瘍が再発し、末期症状である。」と医師に告げられたそうだ。家族との話し合いで自坊で最期を迎えることにし、11月初め退院した。何人もいる孫達一人ひとりに「ありがとう」とお礼を言って「最後の別れ」をしたそうです。11月28日から意識が混濁し始め、三日後遷化した。それまでは意識もハッキリして親族および関係者と色々な事を話し合い、その結果遷化間もなくの本葬儀になったようだ。11月28日は荒行堂で修行中に遷化した次男の祥月命日でそれまで意識がしっかりしていたのは、上人の生きざまの何かを示しているようだ。
上人は千葉県東部親師法縁の法縁長を何年間も務め、関係者の融和に腐心していた。和合僧の実現を心掛け、そのエピソートが式の挨拶で各上人から述べられていた。
通夜式の導師は上人と心の上でもつながりが深かった銚子市妙福寺廣野観匤住職がつとめた。本葬儀の導師は上人が長く山務していた東京都台東区上野徳大寺の現住職 關観亮上人が務めた。京都本山本法寺瀬川観照猊下は若かりし頃、重田上人と語り合った思い出を述べていた。
僧俗200人程が式に参列しお別れをした

全国五十七箇本山めぐり満了証授与式

満了証授与式① 日蓮宗全国本山会(内野日総総裁、上田日瑞会長)が企画・監修した日蓮宗の全57ヵ本山を参拝し、ご朱印をいただく「全国五十七箇本山めぐり」を満願した檀信徒への満了証授与式が、10月31日に山梨県の日蓮宗総本山身延山久遠寺(法主=内野総裁)で行われた。同本山めぐりを制作・頒布する日蓮宗新聞社へ満願を連絡した48人が式に参列し、内野総裁猊下からお題目修行の精進を讃えられ、満了証が授与された。
同本山めぐりは、全国にある祖山(総本山)をはじめ、霊跡、由緒寺院が伝統として呼称する大本山、本山の57ヵ寺を期間・順序を定めずに参拝し、ご朱印をいただくもの。日蓮宗独特の「ご首題(=南無妙法蓮華経)めぐり」でないのは、頒布の「本山めぐりセット」にあらかじめ法主猊下をはじめ、各貫首揮毫の一遍首題が1ヵ寺につき1枚に記されているためで、ご朱印をいただく仕様になっている。
式では参加者のお題目でご臨場された内野猊下が、御経頂戴後に「よく、57ヵ本山を参られました。心から厚く感謝を申し上げます。皆さまの貴重な体験を多くの人に伝えていただくことで、本山が活性化していくでしょう」と信仰の結晶の満願を称えられた。また太平洋戦争時の空襲などの戦争体験を話され、「現在の日本には空襲や兵役義務はありませんが、どうか皆さまの信仰の力で、日本や世界が良い方向に向かうことを心から期待します」と述べられた。同企画の満願第1号となった辻隆市さん(京都市満願寺檀徒・74)をはじめ、1人ひとりが内野猊下に合掌挨拶し、上田会長から満了証を受け取ると、信仰の結実への達成感に満ちた喜びの表情を浮かべた。
信仰の証を代々伝えたい
辻さんの妻・克子さん(74)は「先祖代々信仰が熱心で日蓮宗に関する掛け軸もたくさん受け継いでいます。以前、日蓮宗新聞でこの本山めぐりの紹介記事を読んだとき、私たちの代でも信仰の証を残すのはこれだと思いました」と語り、鎌倉市本山本覺寺の瓦葺き替えの仕事をしたこともある辻さんは「ご縁をいただいた本山が少しでも盛り上がってほしい」と述べた。

illust-hitokuchi

仏さまの「休息のススメ」

 オリンピックを3年後に控え、再開発が加速化する首都東京では、高層ビルやマンションの建設ラッシュが続いている。また大手企業を中心に徐々に景気回復を見せるなかで、多くの職種で人手不足が叫ばれている。
 このような状況は、活気ある今日の日本の姿として目に映るが、一方では憂慮すべき事態も起こっている。
 実際、新国立競技場の建設工事においては、当初の計画の見直しもあり、着工が予定より1年2ヵ月の遅れとなった。更に人手不足から工程が遅れ、長時間労働を強いられることとなった作業従事者には実に過酷な現場であるという。そんな状況のなか、新人にもかかわらず2倍の業務を任され「身も心も限界」とのメモを残し自殺した若い現場監督があった。
 また、広告大手の企業では、新入社員の若い女性が過酷労働から自殺するという事件が起こり、裁判を通してあらためて企業側のその常態化した雇用体質が問われることとなった。
 このような事件は、まさに氷山の一角に過ぎず、違法残業、長時間労働、パワハラ、過労死といったことばに象徴されるように、現場の労働者に多大な負担を強いて繁栄する姿は、今日の日本の負の一面でもある。 
 個々の労働現場では、その置かれた立場や状況は異なり、経緯もさまざまである。しかし、なかにはこころが疲弊しながらも休むことなく働き続け、がんばり続けた結果、自らを追い込むこととなり、ついにこころが折れてつらい結末を迎える場合も少なくない。
 もとより日本人の勤勉さは世界有数ではあるが、時にそれは「休息」を犠牲にして成り立っているところがある。休日返上での働きが美徳とされ、それを当然と考える社会のなかでの今日の過酷労働の現実がある。
 この休息について、あらためて考えさせられる仏さまの話がある。それは、法華経の喩え話として知られている「法華七喩」の中の「化城宝処の喩」である。
 この話では、真理を求めて長い旅をする旅人の傍に優しく寄り添う仏さまの姿に、その知恵を見ることができるが、この物語は次のように展開する。
 「宝(正しい教え)を求めて旅に出た人たち(我々凡夫)であったが、その道は遠く、また大変に困難なもの(人の世)であった。彼らは長旅の途中で疲れ果て1歩も進むことができなくなってしまう。いくらリーダー(仏さま)が励ましても彼らは歩みを進めようとはしない。そこでリーダーは神通力を使って幻の城を造って見せ、彼らに休息をとらせることにする。人々はその城内でしばしの休息を得て元気を取り戻す。なかにはここが目的地だと思い込む者もいたが、リーダーから本当の宝のある所はもうすぐであると告げられ、その幻の城で元気を取り戻した旅人は再び勇気を持って宝を求める旅に出る」
 これは正しい信仰へと導く喩え話ではあるが、視点を変えると多様な解釈も可能で、長い人生の旅には休息も不可欠という仏さまのメッセージとしても受け取ることもできる。
 私たちは苦しい時、迷った時、進む道を誤ってしまいがちである。現実には非常に難しいことではあるが、まず一旦立ち止まり、休みを取ることも必要ではないか。また私たちも、休むことはけっして罪悪ではないと理解し、自らを追い込んでしまいがちな人からのサインを敏感に感じ取り「がんばらないこと」、そして「休むこと」の必要性を伝えていくことは私たちにもできることであり、それはまた仏の慈悲とはいえないだろうか。
(論説委員・渡部公容)

illust-ronsetsu

side-niceshot-ttl

写真 2023-01-13 9 02 09

新年のご挨拶。

過去の写真を見る

全国の通信記事

  • 北海道教区
  • 東北教区
  • 北陸教区
  • 北関東教区
  • 北関東教区
  • 千葉教区
  • 京浜教区
  • 山静教区
  • 中部教区
  • 近畿教区
  • 中四国教区
  • 九州教区

ご覧になりたい
教区をクリック
してください

side-report-area01 side-report-area02 side-report-area03 side-report-area04 side-report-area05 side-report-area06 side-report-area07 side-report-area08 side-report-area09 side-report-area10 side-report-area11_off side-report-area12
ひとくち説法
論説
鬼面仏心
購読案内

信行品揃ってます!

日蓮宗新聞社の
ウェブショップ

ウェブショップ
">天野喜孝作 法華経画 グッズショップ
">取扱品目録
日蓮宗のお店のご案内
">電子版日蓮宗新聞試読のご登録
">電子版日蓮宗新聞のご登録
日蓮宗新聞・教誌「正法」電子書籍 試読・購入はこちら

書籍の取り扱い

前へ 次へ
  • 名句で読む「立正安国論」

    中尾堯著
    日蓮宗新聞社
    定価 1,365円

  • 日蓮聖人―その生涯と教え―

    日蓮宗新聞社編
    日蓮宗新聞社
    定価 826円+税

書評
正法
side-bnr07
side-bnr07