ひとくち説法
2024年4月1日号
塵を払わん、垢を除かん
スギ花粉が猛威を振るう季節になりました。多くの人が花粉症で悩まされています。お寺にくる多くの檀徒さんがマスクをし、服に付いた花粉を落としてから堂内へとあがる姿をよく見かけます。それでも法要中に目をこすり、クシャミをしながらお題目を唱えています。終わってから聞くと皆さん集中できずにイライラしながら手を合わせていたそうです。
お釈迦さまのお弟子の1人に「塵を払わん、垢を除かん」と唱えながら掃除をし、ついには仏さまの智慧を得た人がいました。教えのなかの「塵」と「垢」とは煩悩であり、特に強いのが三毒五欲と説かれます。この三毒五欲のせいで仏にはなれないと『法華経』以前では説かれていました。しかし日蓮聖人は『法華経』を信じて一心にお題目を唱えれば、この煩悩が変化してお釈迦さまと同じになることができるとおっしゃっています。これから先も一緒にお題目をお唱えしましょう。(千葉県東部布教師会長・張田富田)

2024年3月10日号
仏教のゴールとは⁉
神奈川県第2部管内には、ペリーの黒船来航の地・横須賀市久里浜があります。その地にある少年院に毎月の宗教教誨で行ったときの話です。
日系ブラジル人の少年5人に、仏教の話をした最後に「仏教のゴールは何ですか?」と質問を受けました。このような質問を受けたことがないので、とても驚きながらも「仏教は、仏さまに成ることがゴールです」と答えました。
国民の多くがキリスト教徒であるブラジルの人は、ほかの神さまや宗教を学ぶことはほとんどありません。「神さまに成ること」はあり得ないのだそうです。
『観心本尊抄』には「妙法蓮華経の5字を信じ、たもち続けるならば、知らないうちに自然と、お釈迦さまの功徳を譲り与えられて、同じ仏になれます」と説かれています。
なんと嬉しく、有り難いことでしょう。仏教のゴールを目ざしていきましょう。(神奈川2部布教師会長・植坂泰雄)

2024年3月1日号
見る、見ていただく
いつものように起床した後、本堂のお釈迦さまや日蓮聖人、諸尊にご飯とお茶をお供えし、お勤めをする。お釈迦さま、日蓮聖人のお顔を拝すると、毎日表情が違う。良好な時もあればその反対の表情をされることもある。私の心がそう感じさせているのか? またはお釈迦さま、日蓮聖人が思考し行動せよと私に伝えられているのか? と判断はできないが、その両者であるのだろう。良い心持ちで過ごしていると、日蓮聖人の尊顔も柔らかく見え、よろしくないときは厳しく、悲しい表情をされる。唱題中に拝見するとふと今日やるべきこと、妙案が頭に浮かぶこともある。心を映す鏡となり、教えをいただくお姿だと思っている。
皆さまも、お参りする寺院や自らまつるご尊像をよくよく見てはどうであろうか? お顔を拝すると、仏さま、日蓮聖人からも見ていただくことになり、自らの進む方向が明らかにできると考える。(神奈川1部布教師会長・望月昌光)




















