ひとくち説法
2025年9月10日号
神話といのち
京都府北部には、多くの伝説が遺っています。日本三景の1つとされる宮津市の天橋立は、海に長い砂浜ができ、その上に数千本の松が生える景勝地で、自然がもたらす現象から神話が伝わっています。
伊射奈岐大神と伊射奈美大神が天に通うために架けた「天浮橋」が天橋立になりました。また上空から見ると龍が天に昇る姿に見え、龍神が住む場所ともいわれ、周りには多くの神社仏閣が存在し、たくさんの人が信仰を深め、伝説が生まれたといわれます。
古来、人びとは海を愛し、海からいのちをいただいて生活をしてきました。神話や伝説は「いのち」や信仰をもたらす、先人たちの教えであるともいえます。天橋立以外にも、全国には神話伝説がたくさんあります。そのすべてが「いのち」に関わり、そして信仰・合掌へつながるのではないでしょうか。(京都府2部布教師会長・若園純永)

2025年9月1日号
『観心本尊抄』全文日訓
皆さんは『観心本尊抄』というご遺文をご存知ですか? 日蓮聖人が自ら「当身の大事」と示された畢生の書です。
その内容は、お題目の信仰の核心を、事象を示しながら論理的に説かれています。
こんなに大切な書であるのに、拝読する前から尻込みをして、全文を拝読して下さっている人は多くないように思います。そこで全国布教師会連合会では、全文を拝読しやすいように副状を含めて31に分け『観心本尊抄』全文日訓を発行しました。総ルビで巻末には現代語訳を付けました。
ご遺文は音読に慣れれば、流麗で美しい文体だと気が付きます。
さらにご遺文を音読することは、現代に日蓮聖人の音声を蘇生することにほかなりません。最初はつかえても、あきらめずに繰り返し音読して下さい。きっと日蓮聖人の信仰の真実に導かれます。
ご注文は日蓮宗新聞社にお願いします。
(全国布教師会連合会長・村田龍学)




















