ひとくち説法
2024年10月10日号
安 穏
「どうぞ何事もないように、穏やかな日でありますように、今日一日が無事に過ごせますように」と、ご先祖さま、日蓮聖人、諸天善神に手を合わせてお祈りしていますが、必ず何かが起こります。何事も起こらない日はありません。世界中のどこかで起こる自然災害(地震・台風・風水害)に始まり、身近な場所での事件や交通事故、家族・親族の病気やけが、自身の体調不良など、さまざまなことが起きて、私たちを苦しめ、悩ましています。
毎日を安穏に過ごすために心がけることは、今日一日無事に過ごすことができたことに感謝し、さまざまな出来事のなかから良いことや嬉しかったことを見つけることです。私たちはさまざまなご縁や助けによって大事に至らず過ごすことができています。お題目をお唱えすると、諸天善神に思いが通じて、国土が安穏になり、家族や自身が穏やかな気持ちで今日を過ごすことができます。(静岡県東部布教師会長・今村海昭)