ひとくち説法
2024年12月20日号
私が思う菩薩像
困っている人に、手を差し伸べてくれる人。その人が、その困っている人にとっての菩薩であると、私は思う。
ある時は、道に迷った人に道案内をする小学生の姿で。
ある時は、破産しそうな小さな会社の代表者に融資をしてくれる大きな会社の代表者の姿で。
ある時は、駅のホームから転落しそうな人を助ける会社員の姿で。
ある時は、振り込め詐欺を阻止する店員の姿で。
ある時は、炎天下の畑の近くの日陰で汗だくの姿で休憩している農家の高齢の女性に、「大丈夫?」と声を掛ける高校生の姿で。
現れ方は老若男女、学生・職業も問わない。だからあなたも困っている人の菩薩になれる。
このように人びとが互いを認め合い、助け合い、世界が菩薩の人びとで満ちあふれるとき、世界に真の平和が訪れる。
(岐阜県布教師会長・村上英俊)

2024年12月1日号
老いも価値
今年で4回目の年男を迎えた。男性の平均寿命を考えると、残りの人生の方が今までの人生より短いことに気づき、「もう48歳か」としみじみ思った。
元メジャーリーガーのイチローさんがテレビに出演していた。その番組はイチローさんが子どもたちに授業をする内容だった。そのなかでイチローさんは「イチローです。まだ51歳です」と自己紹介をし、これからの人生の展望を語っていた。生きていれば誰もが年を重ねる。私は老いを苦しみと捉えていたが、イチローさんは老いに囚われず、それさえ楽しんでいるように感じた。
日蓮聖人は法華経の修行には2種類あり、善い行いをして徳を積む修行と、煩悩や苦しみから価値を見出す修行があると説かれている。私は老いにも価値を見出し楽しむイチローさんに、法華経の修行の姿があると思った。私も老いという苦しみから価値を見出せるよう精進していきたい。
(長野県布教師会長・伊神玄記)




















