ひとくち説法

2025年11月20日号

共に生きる

今年も長い夏でした。お盆の棚経で、あるお宅の玄関までの階段をあがる途中に突然、小鳥の群れがまとわりつくように目の前を飛び交いました。ふと足元を見ると巣から落ちたと思しき雛鳥がいます。階段は炎天下で熱そうです、雛鳥は階段横の日陰に遁れようと必死の様子でした。すぐに家の人が雛鳥をタオルに包んで庭の木蔭に移すと、あたりに騒がしい鳥の鳴き声が響きました。棚経を終え、探してみても雛鳥の姿はありません。巣から落ちた雛鳥の近くには親鳥がいるそうですが、ただただ雛鳥の巣立ちを願うばかりでした。親鳥は自らの命を張って子を守り、鳥は群れることで安全を確保しながら命を紡いでいるそうです。
私たちは引き継いだ命をいま生きています。そして共存する社会、あらゆる恩恵によって生かされています。宗祖は「一切衆生は互いに相助くる恩重し」と仰せです。命を尊重し、互いに助け合い、思いやる心は共存する私たちにとって大切です。(大阪豊能布教師会長・服部厚志)

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2025年11月1日号

寒い時代だからこそ

ネットや生成AIなど、ここ数年で急速に文明が進み、便利な世の中になりました。その一方でますます人間関係の希薄化も進み、寒い時代になったように感じます。簡単にいろんなことができる世の中なので、1人で生きているような顔をしがちです。しかし「人間」という言葉は、人の間と書きます。つまり2人以上の人がいて、間ができるから人間なのです。1人だけでは人間という言葉は成り立たなくなってしまうのです。
私たちは他人のお世話にならなければ生きていけない存在なのです。一方で他人を生かす存在でもあるのです。他人を生かしてこそ、私たちの存在も生きていくということです。
私たちの目指す最終目的は仏さまになることです。仏さまの心とは、慈しみの心をあらゆる者に注ぐことにあります。こんな寒い時代だからこそ、慈しみの心による親切や愛情でお互いを温め合っていきましょう。
(大阪三島布教師会長・萬田信力)

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新年のご挨拶。

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