オピニオン
2025年11月20日
共に生きる
今年も長い夏でした。お盆の棚経で、あるお宅の玄関までの階段をあがる途中に突然、小鳥の群れがまとわりつくように目の前を飛び交いました。ふと足元を見ると巣から落ちたと思しき雛鳥がいます。階段は炎天下で熱そうです、雛鳥は階段横の日陰に遁れようと必死の様子でした。すぐに家の人が雛鳥をタオルに包んで庭の木蔭に移すと、あたりに騒がしい鳥の鳴き声が響きました。棚経を終え、探してみても雛鳥の姿はありません。巣から落ちた雛鳥の近くには親鳥がいるそうですが、ただただ雛鳥の巣立ちを願うばかりでした。親鳥は自らの命を張って子を守り、鳥は群れることで安全を確保しながら命を紡いでいるそうです。
私たちは引き継いだ命をいま生きています。そして共存する社会、あらゆる恩恵によって生かされています。宗祖は「一切衆生は互いに相助くる恩重し」と仰せです。命を尊重し、互いに助け合い、思いやる心は共存する私たちにとって大切です。(大阪豊能布教師会長・服部厚志)




















