オピニオン
2025年9月10日
神話といのち
京都府北部には、多くの伝説が遺っています。日本三景の1つとされる宮津市の天橋立は、海に長い砂浜ができ、その上に数千本の松が生える景勝地で、自然がもたらす現象から神話が伝わっています。
伊射奈岐大神と伊射奈美大神が天に通うために架けた「天浮橋」が天橋立になりました。また上空から見ると龍が天に昇る姿に見え、龍神が住む場所ともいわれ、周りには多くの神社仏閣が存在し、たくさんの人が信仰を深め、伝説が生まれたといわれます。
古来、人びとは海を愛し、海からいのちをいただいて生活をしてきました。神話や伝説は「いのち」や信仰をもたらす、先人たちの教えであるともいえます。天橋立以外にも、全国には神話伝説がたくさんあります。そのすべてが「いのち」に関わり、そして信仰・合掌へつながるのではないでしょうか。(京都府2部布教師会長・若園純永)




















