オピニオン
2026年2月20日
菩薩の人
中村哲さんという医師をご存知でしょうか。私は先日、初めてテレビを見て知りました。アフガニスタンの戦乱中に36年にわたり人道支援を続けた人です。
中村さんは、干ばつが続くなかで水源地の確保や1600本以上の井戸を掘削したり、25㌔にわたる用水路を建設し砂漠化した大地に緑を巡らせたことで、60万人以上の命を救いました。しかし令和元年に何者かによって銃殺されてしまいました。医師という領域を超えて、困っている人びとにとって、必要なものが何なのかを考え実行した人。殺されてもおかしくない状況のなかでの行動。自分より、まずは相手を思う気持ち。そして何よりも1人でも多くの命を救いたいと願う強い思い。中村さんの一生を見て真の菩薩行とは何なのかを考えさせられました。「人が生まれて死んでいく。その尊さは日本人もアフガニスタン人も同じです」。中村さんが残した至言です。(兵庫東部布教師会長・名引常観)




















