オピニオン
2024年7月1日
まず挨拶から
日本百名山で最も低い筑波山。筑波おろしでも有名なこの山は、初心者でも安心して登ることができるため、たくさんの登山客で賑わいます。
この山に毎年、保育園の子どもたちと一緒に登っていますが、その時には必ず、誰に会っても挨拶するように約束をします。最初は小さな声で恥ずかしそうに「こんにちは」と言っていた子どもたちも、じょじょに笑顔で大きな声の挨拶ができるようになってきます。なかには黙って通り過ぎる人もいますが、子どもたちは一切お構いなし。それでもほとんどの人は、うれしそうに「頑張って」と返してくれます。見返りを求めない子どもたちの笑顔の挨拶は、素直な心からでる純粋なお布施。施すことで、自身も知らず知らずのうちに「み仏の子ども」としての振る舞いや、心が養われていきます。私たちもみんな仏の子。お盆でお帰りになるご先祖さまにも、心からの笑顔と優しいお声かけでお迎えしましょう。(茨城県布教師会長・横川和克)