オピニオン
2024年4月20日
修行の積み重ね
豊かな先進国である日本ですが、子どもの貧困・災害の激甚化・環境問題・少子高齢化・地方の過疎化など日本が直面している社会課題は山積しています。世界に目を移せば紛争・内戦・戦争、貧困、環境、教育などに関する諸問題があります。
『法華経化城喩品』で「無明縁行 行縁識」(無明は行に縁たり 行は識に縁たり)と説かれています。「無明」とは迷いの根本であり、始まりのない始まりから続く迷いの心であり、「行」とは悟りに到達するための行為・修行のことであり、「識」とは物事を見分ける心のはたらきになります。お釈迦さまは、我れに執着して本能のまま一時の感情のおもむくままに起こした誤った行動によってさらに迷い込むのではなく、安穏・安寧に向かう行為・修行を重ね、物事を見極める心の養いを示されております。
できることは限られると思いますが、小さなことを積み重ねる積功累徳に励みましょう。(神奈川3部布教師会長・下津行輝)
