オピニオン
2022年11月1日
旅の途中
どんな人にとっても、人生は法華経という車に乗っての旅のようなものです。
少しややこしいのですが目的地も法華経です。さらに、見える風景も法華経なのです。
楽しいことはもちろん、苦しく辛いことでさえ法華経なのです。
法華経は、このような信仰を私たちに求めているように思います。
それは、法華経の7番目「化城喩品」から読み取れます。
宝を求めて険しい道を歩み疲れ果てると、旅の導師は神通力で楽しく休む城を提供し、疲れが癒えると、まだ旅の途中だと、その城を消し去り、本当の宝へ向かって歩もうと同胞を励まします。
現実の人生は苦楽長短があり、生老病死からは逃れられませんが、すべては旅の途中なのです。
さあ明日へ向かって振舞を整え、お題目を唱え、前へ前へと歩んでまいりましょう。
(和歌山県布教師会長・村田龍学)